カルチャー

横浜黄金町「試聴室その2」の閉店のお知らせツイートで巻き起こる議論

2月中頃からTwitterの横浜音楽界隈の人たちが賑わしている議論がある。知っている人は知っている数々の実験的な音楽のイベントを行ってきた黄金町の喫茶&レコード酒場「試聴室その2」が閉店することになる、というお知らせツイートが発端だった。

アートと地域活性というものを考えさせられる議論が起きている。

発端のツイート

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驚きと悲しみあらわにする関係者の方々

ついに出演者発の署名運動が

署名先はこちら↓↓

『試聴室その2』を黄金町から無くさないでください!! Change.org

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早くも考察ブログ記事が

地域社会とコミュニティのはなし

このブログにはこうある。

穿った見方だが、地域の外からたくさんの人を呼んでいて目障り、あいつら地域の活動だってロクに参加しないのに・・・地域社会側はこんな風に思っているのかもしれない。

実際、前年までNPOが発行する冊子に載っていたにも関わらず2011年に突然紹介ページに載らなかったという不穏な事件が起きている。

揺り戻すかのように冷静な指摘も

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わたしの意見

横浜市民でもあるし時々試聴室その2に行っていた人間としては、閉店したら横浜で唯一実験的なことをしている場所がなくなってしまう、という気持ちはある。

だが、店側にも反省すべき点はなかったのか、という気もする。特に情報発信についてだ。

自分は横浜市民といっても、黄金町には住んでいないので、試聴室2に行く場合は、ホームページでどんなイベントをやっているか事前に確認をする。しかし、そのホームページのイベントページは、イベント名と出演者名しか書いていないのだ。

試聴室その2ホームページのイベントページ

これでどんなイベントか理解できるのは出演者の友達くらいだろう。

音楽好きなのでほんとは頻繁に出入りしたいと思っているが、自分の好みでないイベントにあたるのが怖くて自分でも知っている比較的有名な人が出ているときにしか行っていない。(たまには知らない人ばかりでも行くが)

なぜ、ホームページに詳しく書かないのだろう、と前々から疑問に思っていた。

出演者はこういう人で、こんな感じの音楽をやっています、みたいなことを書いているだけでだいぶ違うと思う。YouTubeなどに音源あげてある人はそこで聴けるようにしちゃえばさらにわかりやすい。

おそらくさきほどの考察ブログで言及されていた、

地域の外からたくさんの人を呼んでいて目障り

という理由でNPOに閉店を迫られているではないと思う。本当の理由は言及されてないので推測にすぎないが、逆にお客さんが少なかったからじゃないか。

わたしが足を運んだら、もうイベントが始まっている時間なのに、誰も客がいない、ということも何度かあった。

ただ、発端のツイートにあるようにNPO側が10年を約束していたというのが事実であれば、関係者サイドが署名運動を起こしたくなる気持ちもわかる。それが本当ならNPOも無理やりな対応だ。

だが、署名運動を起こす前に、「どうすれば継続させてもらえますか?」という前向きな交渉はできなかったのだろうか。NPO側も「もっとこうしていきましょうよ」と持ちかけることはできなかったのか。

一連のツイートを見ていても、店側とNPOの関係がよくないのは見て取れる。

そして、そこにはわたしのようなほんとは行きたい音楽好きの市民のことが考えられているようには思えない。

『試聴室その2』を黄金町から無くさないでください!! Change.org