ルレアのMOTOさんが心理学、自己分析、マインドについての本として紹介していたので読んでみました。学んだことをご紹介します。
もくじ
この本を読んだ目的
大抵のモチベーションをあげる方法は、すごく心身に無理をしいるものだったりします。自分は心身を痛めつけることなく、成功するマインドを作る方法を知りたいと思いこの本を読みました。
NLP(神経言語プログラミング)
NLPは望む結果をだすために自分とのコミュニケーションの取り方を研究しています。
顧客に売り込むのと同じくらいに、自分とのコミュニケーションをしっかりやったほうがいい。長所に光をあてると、欠点は目立たなくなります。
つぎのようなものがNLPです。
イメージを使う
自分に都合のいいことだけ臨場感たっぷりに想像する
楽しかったイメージを思い出し、だんだん明るくする。映像をより拡大していく。視覚、聴覚、体感覚に注目する。すると緊張が解け、身体全体に正気がみなぎってくる。
未来の成功体験を予行演習する
今までの「どうしてもやりたい」と思い実行したことをイメージする。ここでも視覚、聴覚、体感覚に注目する。
次に、これから取り組みたいことを思い浮かべる。ここでも視覚、聴覚、体感覚に注目する。どの感覚が強いか注目する。
そして、二つのイメージを2画面分割のテレビのように同時に見る。両者の違いに注目し、後者が前者と同じように見えるように調整する。
これでやる気が出るはず。
手強い悪習とただちに手をきるスイッシュ・パターン
「能力を発揮できない状態を作り出しているイメージ」を「能力が発揮出来る新しいイメージ」に自動的に切り替えるテクニック。
- 何を変えたいかを明確にして、その行動をイメージする。
- その行動を変えている理想の自分をイメージする。
- 二つのイメージを一瞬で変換する。
1のイメージを思い浮かべ、右下に2のイメージを暗く思い浮かべる。そして、一瞬で右下から大きく明るくやめたい行動を吹き飛ばすように切り替える。(この時「シュッ」という声を出す)
行動からやる気を自動発火させる
「胸を張る」「顔を上げまっすぐ前を見る」「笑う」という行動が、感情や脳にいい影響を与える。
また、尊敬する有名人の演説や公園の、みぶり、表情、姿勢などを、短時間でも忠実に再現することで、能力を最大限発揮できる。
相手の感覚タイプに注目する
相手の深層心理を知るには、視覚、聴覚、体感覚のうち、相手がどの感覚をより多く使うかを知る必要がある。
目の動き
- 上は視覚
- 横(耳の方向)は聴覚
- 下は体感覚
- 左は記憶
- 右は想像
という法則がある。上下横と、左右を掛け合わせて、判別することができる。
例えば、左上を見る動きは、視覚の記憶を引き出している。
これを確認するには、「あなたのコートは何色ですか」といった質問をすればいい。
下は体感覚。だた、右下は心の声といってもいい。
呼吸と話し方
浅い呼吸は視覚、深い腹式呼吸は体感覚、その間が聴覚。
高くピッチの高い話し方は視覚。ゆっくり話す人は体感覚。規則正しくリズミカルに話すのは聴覚。
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相手の感覚に合わせて話す
相手の感覚に合わせた言葉を使う。
- 視覚の場合「あざやかな」
- 聴覚の場合「歓声が」
- 体感覚の場合「ずっしりと」
とか。
ミラーリング
相手のしゃべりかたや動作を真似ることでラポールを築きやすい。3つの感覚に注目する。
リフレーミング
同じ経験であっても、イメージや認識のしかた次第で、精神状態や行動が一瞬にして変化する。
有名なのは、「我が軍は退却するのではない。反対方向に向かって進軍するのだ。」
また、誰かに不愉快なことを言われたら、その人の声が大好きな歌手の声だと想像したり、その人の周りを好きな色で塗りつぶしたりする。頭の中で謝罪させてみたり、上から見下ろしてるイメージをするのもいい。
そして、自分の課題を何通りかで見方を変えて、何か学ぶべきことがあるか見てみると自由な気持ちになったりする。
自覚していない目的を明らかにする
例えば、食べ過ぎの目的が実は、「孤独感をまぎらわす」だとしたら、違う方法で孤独感をまぎらわす行動をとるようにする。
アンカリング
心身ともに最高潮のときに、同じ刺激を与えられると、その刺激と心身の状態が結びつけられる。すると刺激を受けると、心身が最高潮になる。良い意味で「パブロフの犬」になる。
やりかた
自分が思った通りにことが運んだ時のことを思い出し、動作も自信があるように胸をはる。最高潮に達したときに、何か特別な刺激を与える。これを数日間繰り返す。
「ノー」という拒絶の言葉にやる気をアンカリングするとかなり強くなれる。
マイナスのアンカリングを打ち消す
アンカリングはマイナスのものもある。ある刺激をうけると気分が落ち込むといったものだ。そういったときに、プラスの刺激を同時に与えることで、打ち消すことができる。
なので、自分にあるアンカリングを、良いもの悪いもの含めて一覧表をつくっておくといい。
自分を評価するときは周囲の人ではなく、自分の目標との距離で評価せよ
よく「人と比べない」ということは言われて、自分も意識していました。
ですが、自分の場合は、過去の自分からどれくらい成長したかということを評価基準にしていました。
たしかに目標を基準にしたほうがいいですね。
その他勉強になった言葉
- 手にいれられそうだと思った分より、さらに多くのものを与えよ
- 一度成功すれば、次も成功する、という信念ができる
- 書籍「バビロンの大富豪」
さいごに
この本、読んだときは、心身に無理をする本なのかなー、と感じましたが、今ブログを書いていて、そうでもなくて、いい本だと思いました。
よく心理学で言われるトラウマの理論ってありますよね。過去の経験によって、現在の行動が決まってしまっている。なので、過去の経験をしっかり見つめて、自分を癒すことで問題行動がなくなっていく、といった理論です。
しかし、この本は、トラウマ理論とは違っていて、悪い過去のイメージもあまり見つめず、良いイメージで無理やり塗り替える、というふうに最初は読めました。なんだかマッチョ過ぎるだろ、と思ったんです。
ですが、この記事を書いていて、「自覚していない目的を明らかにする」という部分で、あぁ、ここはトラウマの理論に似ているな、と気付きました。悪い行動をしてしまうときの刺激に注目するということです。
通常のトラウマ理論より、かなりドライですが、それがこの本のいい点だと気付きました。あまり、過去のイメージだけに注目するだけではなく、それを良いイメージに変えていくのも大切だと気付きました。
なので、そこはバランスだと思います。過去の棚卸や自分の気持をちしっかり見つめるけど、そのイメージだけにずっととらわれずに、良いイメージに変えていく、ということだと思います。
さいごに、すぐに実践することを書いておきます。
- 未来の成功体験の予行演習を1週間やってみる
- スイッシュ・パターンを1週間やってみる
- 感覚に注目しながら会う人全てにミラーリングを1週間やってみる
- アンカリングの練習を1週間やってみる
- アンカリングの一覧表を作る