今タイムラインを騒がしているキーワードに「マストドン(mastodon)」があります。新しい流れが起きるのでは？という期待の声で溢れています。
本当に世界的に盛り上がっているのだろうか
本当に世界中で盛り上がってきているのだろうか、と気になり、主要なマストドンのインスタンスが登録されているサイトを見てみました。
User数順で並べ替えてみたところ、次のようになりました。
ダントツで上位3つが飛び抜けていますね。
ただ、実は上位2つは日本人によるインスタンスです。
そして、3位はマストドンの作者のドイツ人の方、いわば本家のインスタンスです。
つまり、日本人によるインスタンスが本家のユーザー数を超えてしまっているんですよね。
これは一見すごい！日本人すごい！という喜ばしい現象にも見えますが、自分は違うと思います。
つまり、
日本以外ではそんなに流行っていない
ということだと思います。
日本人エンジニアが大好きな領域
SNSのオープンソースはmixiクローンのOpenPNEはじめ過去にいろいろ出てきましたが、今ではほとんど話にききません。
このようなクローンタイプのオープンソースって日本人エンジニアがすごい好きなモデルだと思うんですよ。
ビジネスとエンジニアリングを両方考える必要がない環境におかれる日本人エンジニアが得意な領域だと思うんですよ。ビジネスモデルを考えなくていいですからね。ほとんど。
MastodonはRuby on RailsというメジャーなWebフレームワークをもとに作られているのですが、Redis、Reactなどの周辺技術も多く使われており、インスタンスを立ち上げるだけで結構な技術力が必要だったりします。
ビジネスを考えていないぶん技術力を蓄えている日本人エンジニアにはちょうどいい腕試しになり、多くの人がインスタンスを立ち上げているんだと思います。
スポンサーリンク
本質的に世の中から求められているの？
自分もRuby on RailsでTwitterライクなSNSを運営していた時期があるので、Mastodonにはちょっと思うことがあります。
ドイツ人の作者によると、特定の企業に支配されたSNSを解放するために、分散型のSNSを作ったとのことです。
ただ、特定の企業からの解放はSNSに必要でしょうか？SNSは誰かが使うから使う、というネットワーク効果というものが必要になります。
なので、基本的に人がいないSNSは使いたい人はいません。なので、分散して人が少ないSNSを作ることにニーズがあるとは思えません。
より求められているのは、検索エンジンの解放ではないでしょうか。検索エンジンはネットーワーク効果は必要ありません。なのに、ほとんどGoogle一強の状態が続いています。
同じ検索キーワードでも、人によって違う検索結果を求めていてもおかしくないのに、ほとんど同じ結果になります。
WELQ問題にしても、情報弱者と情報強者が同じ検索結果を提示されることに問題の本質があると思っています。
なので、1社体制から解放すべきは検索エンジンです。
さいごに
マストドンに言及した記事の終わりにはたいてい「今後のいく末を見守りたい。」と書いていますね。
自分は逆にスルーしたいんですよね。多分そこまでこのブームは続かないので。
2017/4/24追記
エンジニアとしての欲求が抑えられなくて、ついついインスタンスをたててしまいましたw
また、色々調べていくうちに、SNSの独占もよくないなと思うようになりました。
特に Facebook。Facebookはフェイクニュース（偽ニュース）への対策が甘いと批判を受けています。また、ユーザーの画面を勝手に操作し、モルモットのようにユーザーを心理実験をしているというニュースもありました。
やはり独占体制によってあぐらをかいているのでしょう。
まだ、実名制をうたっているインスタンスはありません。
なので、Mastodon界のFacebook、いやFacebook打倒を目指して、実名限定のインスタンスを立ち上げました！世界初です。
その経緯はこちら。
なので、実名を出したくない方は登録しないでください。
登録後1週間経っても表示名を実名にしてくれない方は、アカウント停止をしています。この作業が結構大変なんです。
ただ、今ならまだ若いユーザー番号が手に入ります。
Twitterでもそうですが、桁が小さいユーザー番号だったり登録日付が超初期だったりすると、情報感度が高いという永遠の称号になります。後になって後悔したくない方はお早めに。
あと、変なフォロワーが多い方はこの記事はシェアしないでください。実名で登録してくれそうな友達が一人でもいそうな方のみシェアしてください。
スパイのように匿名で登録する人がたくさん来ても面倒なので。
とはいえ、これがもっと広まれば、Facebookへのプレッシャーもかけられるはずです。
一緒にFacebookの独占体制を打ち破りましょう！
