auひかりの2年縛りの更新月になったため、迷ったあげくYahoo BB ADSL(Softbank ADSLともいう)に乗り換えました。ネットバブル期の匂いがするこのサービスになぜいまさら乗り換えたの?って思うかたも多いようですので、その経緯と理由、そして乗換え後の感想を体験レポートします。
先にお伝えしておくと、Yahoo BB ADSLは2019年2月28日で新規申込みを終了しました。
もくじ
乗り換えた理由
auひかりなどの光系のサービスは高い!特に一戸建てだと
auひかりは戸建でネットと電話だと、5,600円(税抜)もするんですよね。
携帯とのセット割が2年を機に減額
携帯はもともとauだったので、auひかりとのセット割(スマートバリュー)が有効でした。でも、2年を機に割引額が小さくなるんですよね。(2000円から934円)
これは長期ユーザーを歓迎しない会社だと思ったので、auとauひかり両方を解約することにしました。
携帯の方は格安SIMのmineoで月額850円の激安運用が可能になりました。
詳しくは下の記事に書きました。
ただ、家のネットはどうしようかと悩んでいました。
そこで、光系のネットは全部auひかりと同じレベルで高いとわかり、ヤフー BB ADSLにしてみました。実はau光の前はヤフー BB ADSLだったので、その時に速度に問題なかったので、大丈夫だろうと判断しました。
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Yahoo BB ADSLの料金が激安
月額基本料金は、
- 通常プランかバリュープラン(2年縛り)か
- 速度をどれにするか
- 通常タイプか電話加入権不要タイプ
- NTT東日本エリアかNTT西日本エリアか
によって変わります。
電話加入権の要不要というのは、NTTの電話番号を持っている人は「通常タイプ」で持っていない人は「電話加入権不要タイプ」ということになります。「通常タイプ」の方が安く済みます。下の表は全て税抜価格です。
通常プラン
通常プランは2年縛りではなく、いつ解約しても違約金がかからないプランです。
タイプ | エリア | 50M Revo | 50M | 26M | 12M | 8M |
---|---|---|---|---|---|---|
通常 | NTT 東日本 |
4,228円 | 3,928円 | 3,828円 | 3,528円 | 3,128円 |
NTT 西日本 |
4,235円 | 3,935円 | 3,835円 | 3,535円 | 3,135円 | |
電話加入権 不要 |
共通 | 5,820円 | 5,520円 | 5,420円 | 5,120円 | 4,720円 |
バリュープラン
バリュープランは2年縛りのため、だいぶ割安になっています。ただ、通常プランは速度が細かく選べたのですが、バリュープランは12Mと50Mだけになります。
タイプ | エリア | 12M | 50M |
---|---|---|---|
通常 | NTT東日本 | 1,801円 | 2,564円 |
NTT西日本 | 1,808円 | 2,571円 | |
電話加入権不要 | 共通 | 3,393円 | 4,156円 |
バリュープランは2年縛り契約なので、24ヶ月目の更新月の前に解約をする場合は、違約金9,500円がかかります。24ヶ月目をすぎると自動更新されます。携帯の2年縛りの考え方と同じです。
基本料金に加えて、標準工事費80円とユニバーサル料3円は必ずかかります。
(さらにIP電話の使用量に応じた料金、NTTの電話を使っている人はその料金もかかってきます。)
オプションについて
各種オプションをつける人はそれに料金がかかります。
Yahoo BBでは初月無料キャンペーンというのをやっています。初月は基本料から全て無料になります。オプションも無料なのでつけがちなのですが、初月中に外さないと、翌月から料金がかかってきてしまいます。
オプションは最初から何もつけないのがおすすめです。もしつけてしまった場合は、初月に忘れずに解約しましょう。
解約の仕方は、サポートセンターに電話で伝える、または、ネットの管理画面で解約する、のどちらでもOKです。
私の場合
NTT東日本エリアで、通常タイプ、最も高速な50Mのバリュープランにしましたところ、
基本料金 | 2,564円 |
---|---|
標準工事費 | 80円 |
ユニバーサル料 | 3円 |
合計 | 2,647円(税抜) |
になりました。
ということで、auひかりの5,600円に比べて3,000円近く安くなりました。12Mを選ぶ人は1,800円台でいけますね。
料金についての補足
アナログ戻し工事費がかかる場合がある
また、光からADSLにする場合は、アナログ戻しという訪問工事が必要になります。こちらは2,000円〜10,000円かかります。私の場合は、光にした際もアナログの回線を残してあったようで、簡単な作業で済み2,000円でした。線が残っていなければ、10,000円ほどかかる可能性があります。
通常タイプはNTTに回線使用料を払っている
通常タイプは電話加入権不要タイプに比べて随分安く見えますが、これはNTTに回線使用料を自前で払っているからと言えます。
我が家の場合、回線使用料は1,700円(税抜)です。
ちなみに、NURO光、Softbank光、auひかりなどの光回線ではこの回線使用料はかかりません。
⇒NURO光電話でNTT回線使用料がかからなくなる(外部サイト)
スマホがソフトバンクだと割引がある
自分は格安SIMを使っているので関係ないですが、スマホがソフトバンクだと、「おうち割」でスマホの月々の料金が1,080円(税込)安くなりますね。しかも、ソフトバンクを使っている家族全員それぞれに割引が適用されるので、ソフトバンクがメインの家族はうらやましいです。
この際キャリアをソフトバンクにMNP移行してしまうのもありかもしれません。おうち割もあるし、下のサイトから申し込むとキャッシュバックももらえるので、今のキャリアの2年縛りの違約金などは余裕で払えてお釣りがきます。
体験レポート
到着から設定
こんな感じの箱でモデムが届きます。
こちらが中身一式です。
スタートガイドにしたがって設定することでほんの5分ほどでネットが使えるようにできました。IP電話が有効になったのは、モデムを設定して数時間後だったと思います。
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肝心の速度は問題ないの?
感覚的な速度
50Mプランの私の場合、結論からいうと、
- WEBサイトの閲覧は全く問題無くサクサク見られる
- YouTubeも高画質の1080pでもサクサク見られる
- DMMの動画を通常画質(3000Kbpsまで)ならサクサク見られる
- DMMの動画をハイビジョン(4000Kbps以上)は再生開始に時間がかかる
- DMMの動画をハイビジョン(4000Kbps以上)は特定の再生位置に移動すると再生開始までに時間がかかる
という感じです。
つまり、YouTubeであれば問題ないですが、DMM動画などのハイビジョン動画を扱っている動画サービスだと、再生開始が遅い!と感じる可能性があります。感覚値ですが、10秒くらい待つような気がします。
あのような動画サービスって、再生開始までにある程度動画ファイルをダウンロードしていて、一定量のダウンロードが終わったら再生開始するという仕組みになっているからだと思われます。一定量に達するまでの時間が、光回線などに比べると遅くなるので、このような現象が見られるのです。同じ理由で、特定の再生位置からスタートしようとしても、再生開始に時間がかかります。
DMM動画だけでなく、Hulu、Netflix、Amazon Primeなどで動画を高画質で見る場合も同じだと思います。
なので、高画質の動画サービスを頻繁に使う方にはおススメしません。
そのような方は、ある程度お金をかけてでもNURO光などの高速回線でサクサク見たほうが、ストレスなく生活できると思います。
ただ、再生が始まれば、途中で止まったりカクカクしたりすることもなく、通常通り視聴することができます。なので、高画質動画をそこまで頻繁には見ない自分はあまり不満を感じていません。
数値的な速度
実際の数値もとあるサイトで測ってみました。
50Mのプランで、下りが5.7Mbps、上りが0.4Mbpsという結果になりました。
50Mなので、下り50Mbps位でるのかな、と思っていたので、電話で問い合わせたところ、50Mというのは理論値だそうです。なので、実際の端末から測定すると5.7Mbpsでも速いほうだとのことです。
自宅の環境や基地局との距離などによって、速度はばらつきがあり、速いケースで下り10Mbps、遅いケースで1Mbpsくらい、とのことです。なので、下り5.7Mbpsでも比較的速いということです。
ちなみに、ネット上に12Mプランのかたで、実測下り2.7Mくらいという方がいました。その方は、通常のWEBサイトは問題なく見れるし、YouTubeも720Pまでの動画は問題ないそうです。ただ、YouTubeは高画質の1080Pになると頻繁に止まるそうです。
ちなみに、利用した測定サイトは先日サービス終了してしまったので、今なら下のサイトがいいと思います。「GO」を押すと計測開始します。
Speedtest by Ookla - The Global Broadband Speed Test
50Mプランは12Mプランよりほんとに速いのか?
電話で質問した際に、「環境によって実際の速度は変わる。」という話を聞き、一つ疑問が浮かびました。それは「環境によっては、12Mプランが50Mプランと実測値に差がなかったり、上回ったりすることはあるのだろうか?」ということです。
せっかく月々余計にお金を払っているのに、下位プランとあまり速度が変わらなかったらイヤですよね?
これを質問したところ、「基本的には50Mのほうが速いのですが、やってみなければ、わからない部分もあります。」ということでした。
うーむ。「当然50Mプランのほうが速いですよ!」と言いきって欲しかった。
私はまだやっていませんが、こだわるかたは12Mプランと50Mプラン両方試してみる、という手もありですね。ただ、速度変更は次の手数料がかかります。(税抜き価格)
変更内容 | 手数料 |
---|---|
12Mプラン→50Mプラン | 4,800円 |
50Mプラン→12Mプラン | 2,000円 |
この変更は、バリュープラン(2年縛り)でも解約せずににすることができるので違約金はかかりません。なので、一度変更してみてやはり元のプランに戻すという最も手数料がかかるケースだと6,800円(税抜き)で、両方の速度を試すことができます。
異常に速度が遅い場合は回線調整で直るケースがある
異常に速度が遅かったり、急に遅くなった場合は、「回線調整」という作業をしてもらうことで、正常になる可能性があります。下り1Mbps以下の場合は、依頼してみる価値はあると思います。
からメールにて「回線調整をお願いします。」と依頼するか、以下の電話番号から電話で依頼することも可能です。
速度が心配な場合
ADSLは基地局との距離など、自宅の環境によって速度が変化します。なので、契約前に心配になるかたが多いです。
ただ、初月無料を利用して速度を試すことが可能です。つまり、いきなり2年縛りのバリュープランに契約するのではなく、まず通常プランで始めます。そこで速度を確認します。
もし想定より遅いようであれば、初月内に解約すれば、お金はかかりません。(上で説明したアナログ戻し代に該当している場合その料金はかかりますが)
速度に問題がないようであれば、翌月からバリュープランに申し込むということができ、リスクを最低限に抑えることができます。自分も初月で確認して翌月からバリュープランに変更しました。
「無線LANパック」の代わりに自前のルーターを使う
Yahoo BB ADSLで無線LANを使う場合、オプションの「無線LANパック」(月額990円)をつける方が多いです。このオプションをつけるとLANカードが貸し出されます。
下のようにモデムの上に差し込むことで、モデムが無線LANの親機になります。
しかし、先ほどオプションはできるだけつけないほうがいいと書きました。当然、「無線LANパック」(月額990円)も外したほうがいいです。
ちなみに無線LANパックを外した場合、無線LANカードは貸与されません。(途中で外した場合は返却する必要があります。)
ですが、こちらは自前で無線LANルーターを用意すれば問題ないです。ルーターは買っても3,000円程度なので絶対にこのオプションは外したほうがいいです。
無線LANカードは仕様が古くて、スペックが低いですし、電源もモデムに頼るので、故障の原因にもなります。自前でルーターを準備すれば最新スペックですし、独自の電源ですのでモデムに優しいです。
お好きなもので大丈夫ですが、自分は下のルーターを買いました。
つなぎ方は、モデム側のパソコンにつなげる口と通常のLANケーブルでつなげばOKです。
つなぐLANケーブルには、下の値段が高めのケーブルを買ってみました。でも、スピードの数字は、普通のケーブルの時と変わりませんでした(笑)
モデムの持ち込みは難しい
モデムを持ち込むと、基本料金に含まれているモデムレンタル料がかからなくなる、という情報をネットで知り、やってみることにしました。
モデムレンタル料は12Mだと890円、50Mだと990円です。結構大きいですよね。公式サイトにも下のように申請するためのページがあるので、別に悪いことではありません。
ただし、どんなモデムでもいいというわけではないです。Yahoo BBは以前にモデムの買取制度というのをやっていました。それでユーザーが正式に買い取ったモデムのみです。
ヤフーオークションで探してみたところ、いくつか出品されていました。一番安い4,000円程度のものを買って試しに申請してみました。
申請は、先ほどのページからモデムの底部に記載されているシリアルナンバーを送ります。
数日経ちメールで審査結果がきたところ、受理されませんでした。申請したモデムは、正式に買い取られたものではなかったとの理由です。
オークションでモデムはわりと出品されていますが、正式に買い取ったものかどうか、出品者は記載していない場合がほとんどのようです。なので、買って申請してみないとわからないということです。
使えないものを転売することもできないので、モデムが2つになってしまいました。
審査に通った場合は、再登録をしてくれて使えるようになりますが、この再登録時に6,000円(税抜)がかかります。これは月々の料金と一緒に請求されて支払う形になります。ただ、もしモデムレンタル料がなくなれば数ヶ月で元がとれるので、正式買取りのモデムが手に入ればやる価値はあります。
とはいえ、なかなか正式に買取られたモデムはみつからないと思うので、自分は諦めました。
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相手に050番号で通知される
通常電話をかけるとBBフォンでかけることになります。これ自体はIP電話なので通話料が非常に安いので助かります。
ただ、IP電話の番号である050がつく番号で相手に通知されるようになります。なので、最初は相手方は知らない番号だと認識してしまい出てくれない、または不審そうに出る、というケースが時々あります。とはいえ、一度言っておけば、二度目からは普通に出てくれるようにはなります。
もし、03や045などの市街局番の番号で通知して欲しい場合は、頭に0000をつけてから番号を押すことで市外局番で通知してくれるようになります。(この分の通話料は、IP電話ではなく通常のNTTの通話料として請求されます)
絶対に2年後の更新月を忘れない方法
バリュープランは2年縛り契約なので、24ヶ月目の更新月に解約しないと、自動的に更新されてしまいます。なので、しっかり更新月を覚えておき、解約するか更新するか判断したいところですよね。
この更新月を忘れない方法をご紹介しますね。
紙に書いて冷蔵庫に貼っておくことです!超アナログですよね(笑)
でも、2年後なので手帳にも書けないし、スマホやウェブのスケジュール帳も2年後に使っているかわからないですからね。
なので、毎日のように見る冷蔵庫に貼っておけば絶対に忘れることはありません。もし、冷蔵庫を買い換えたり、引っ越しをする場合も、その時貼り直すのを忘れないようにすれば大丈夫です。
私は今まで携帯やネット回線の2年縛りは、この方法で忘れたことはありません。
2年で解約しても工事費残債がかからない
他の回線の業者は2年後の更新月で解約した場合、違約金はかからないのですが、工事費残債が請求されます。
例えば、
auひかりを解約した時は、7,500円請求されました。
ですが、これがYahoo BB ADSLの場合は請求されません。詳しくは以下で。
2025年前後でサービス終了
NTTの回線が光回線や携帯電話回線に移行していくので、2025年前後にアナログ回線を廃止します。
アナログ回線を使用しているYahoo BB ADSLも2025年前後にサービスが終了となります。それに先立ち、Yahoo BB ADSLは2019年2月28日で新規申込みを終了することになりました。
5年以上継続して使いたいような場合は避けたほうがいかもしれませんが、逆にいうと今申込めばまだ5年は使えるということです。
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申し込むなら電話よりもネット
公式ページに行くと、電話からもネットからも申し込めるようになっています。電話は一見楽なように思えますが、音声案内で何度も選択肢のプッシュホンを選ばされ、ようやくオペレーターにつながります。(なぜか直通の番号じゃないんですよね)
そこで個人情報を一つ一つ口頭で伝えなくてはなりません。(漢字を言葉で伝えたり)これが意外と体力を使います。
ネットから申し込んでしまえば、同じ内容を打ち込むだけなのでとても早く終わるし楽です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高画質動画サービスをよく見る方はちょっとストレスを感じるかもしれませんが、普通にネットを使うだけなら十分快適に使えます。
今更ADSL?って思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、私はauひかりの時から月々3,000円も安くなったので満足しています。
また、Yahoo BB ADSLは2019年2月28日で新規申込みを終了しました。
いまから回線を申し込むなら個人的にはNURO光が、高速だしキャッシュバックも多いのでいいと思っています。次のレビューが詳しく説明しています。
⇒NURO光戸建ての口コミ評判!回線速度や開通までの屋外工事