Googleアドセンスで毎月〇万稼いだ!って話がよく話題になっていて、始める人が多いようですね。でも、初心者が迷うポイントについて適切に答えてくれているサイトがあまりなく、困っている方が多いのが現状です。
私自身の経験も踏まえて、迷いがちな点と解決策についてご説明します。
もくじ
初心者は何を信じてよいのか?
アドセンスについてネットで調べていると、参考になるものもありますが、サイトによって違うことを言っている場合もあります。
また、Googleの公式のフォーラム(質問できる掲示板)もあるのですが、丁寧に教えてくれる人もいますが、かなり口調が冷たい方が多いです。「規約を見ればそれくらいわかるでしょ。」という発言が結構あります。なので、あまり入門者が質問できる空気ではありません。
とはいえ、やっていいことダメなことについては、一般のブログ等だけを参考にするのではなく、きちんとGoogle社公式のドキュメントで裏をとることが大切です。
アドセンス周りの情報は、なぜか伝聞で広まって都市伝説化した情報が多いです。例えば、「”スポンサーリンク”や”広告”というラベルは必須だ。」などという意見です。これは実は必須ではないんですよね。
「ある記事にはこれをしちゃダメって書いてあるけど、本当だろうか?」と疑問を持ち、必ず公式ドキュメントの該当箇所を確認しましょう。
本記事でも、できるだけ根拠となる公式ドキュメントの箇所を明示します。
やっていいこと、ダメなことについて、ざっくり抑えておきたい方は、下のGoogle社の担当者の方が説明した動画を見ておきましょう
設置場所はどこがいいの?
最もクリック率が高いと言われているのが「記事下」です。記事が終わったすぐ後というのがポイントです。ソーシャルボタンなどより下にしてしまうと、クリック率がガクッと落ちます。
ただ、記事下に設置するというと、記事一つ一つ修正していれなくてはならない、と勘違いされる方がおられますが、WordPressなど大抵のCMSでは設定で自動で挿入できますので、それをご利用ください。
初心者の方は、最初は記事下だけでも入れておくとよいでしょう。慣れてきたら、サイドバー、記事内、ヘッダー下などにも、入れていけば良いと思います。
どの広告サイズを設置すればいいのか
レスポンシブデザインを採用している場合は、基本的には「レスポンシブ」がオススメです。
用途によっては、横に長いビッグバナーや、縦に長いラージスカイクレイパーを使うこともありますが、少し慣れてきてからで良いと思います。
レクタングルやレクタングル大などの四角型のものは、「レスポンシブ」でも四角型にできるので使わなくてよいと思います。
後で説明しますが、「レスポンシブ」以外の広告は、CSSを利用して画面サイズに応じて、非表示にする、ということをすると規約違反になります。
AdSense コードを以下の方法で改変することは禁止されています。
- display:none などを使用して広告ユニットを隠す(ただし、レスポンシブ広告ユニットを実装している場合を除く)
レスポンシブは、それをしても良いので、画面サイズによって柔軟に非表示にできるのも利点です。
レスポンシブデザインとは?
レスポンシブデザインとは、PCで見てもスマホで見てもサイトが自動的に、最適なレイアウトになるデザインです。
スマホ対応していると言っていても、サーバー側で、PC用のHTML、スマホ用のHTMLなどのように出し分けている場合は、レスポンシブデザインとは言いません。
自分のサイトがレスポンシブかどうかを判別するには、まず、PCのブラウザで表示し、そのブラウザの幅をマウスでドラッグして小さくして、スマホくらいにしてみてください。その時点で最適なレイアウトになっていればレスポンシブウェブデザインに対応しています。
WordPressの最近のテーマも大体レスポンシブデザインに対応しています。
レスポンシブのautoだと縦が小さすぎてしまう
レスポンシブの広告コードは下のようになっています。
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<script async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script> <!-- webfood.info --> <ins class="adsbygoogle" style="display:block" data-ad-client="ca-pub-XXXXXXXXXXXXX" data-ad-slot="XXXXXXXXXX" data-ad-format="auto"></ins> <script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); </script> |
7行目のdata-ad-format="auto"
という部分がポイントなのですが、ここがautoだと下のように縦の長さが小さい広告が表示される場合があります。これだとちょっとインパクトがなくクリックされずらいかなと思います。
そこで、7行目をdata-ad-format="rectangle"
にすると、縦の長さがある四角型の広告を表示してくれます。
デフォルトでは、レスポンシブ広告コードの data-ad-format タグには “auto” という値が設定され、これにより、レスポンシブ広告ユニットでサイズの自動調整が有効になります。ただし、data-ad-format の値を “rectangle”(レクタングル)、”vertical”(縦長)、”horizontal”(横長)、またはこれらをカンマで区切って組み合わせた値(”rectangle, horizontal” など)に変更すると、レスポンシブ広告ユニットで一般的な形状を設定できます。
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何個まで設置してよいのか
結論から言うと、何個設置しても規約上は問題ありません。
以前までは、
- コンテンツ向け AdSense ユニットは 3 つまで
- リンクユニットは 3 つまで
- 検索ボックスは 2 つまで
というのが以下の箇所に明記されていました。
ですが、この表現が2016年8月から削除されたので、上限がなくなったということです。
ただ、もちろん広告が多すぎるのは、ユーザーにとって迷惑でしかないので、自己責任で設置する必要があります。
同じ広告コードでもよいのか
同じコードをサイトの複数箇所に貼っても問題ないです。ただ、貼る場所ごとに広告ユニットを作っておくと、それぞれの成果を確認できるので便利です。
サイドバーで追尾させてはダメ
下の動画の右側の広告のように、スクロールしているのに追尾してくるような設置をしてはいけません。
スクロールしても画面の左右に固定されている広告を目にしますが、これはポリシー違反に該当しますか?
そのような広告は「追尾広告」と呼ばれるもので、Google から承認されたサイト運営者のみが配置できます。適切に承認されていないサイト運営者によるこの種の広告が確認された場合は、何らかの措置を講じます。
基本的に、ユーザーがうっとうしいと思うようなことはしない、というのが趣旨です。
スマホだと、画面の専有率が高くなりすぎてしまう
例えば、本サイトのように、記事下にレスポンシブ(レクタングル)を二つ、サイドバー右上のレスポンシブ(レクタングル)を一つ貼っているとします。
これは、スマホだと下のように三つ、広告が連続することになってしまいます。
これは、様々な記事で規約違反だと言われているのですが、自分は公式ドキュメントでの該当箇所を見つけることができませんでした。(都市伝説?)
例えば、以下はフォーラムのスレッドですが、
レスポンシブWebデザインとダブル・レクタングルのdisplay: none
こちらについては、スマホは1画面に2つ以上のAdSenseユニットが同時に表示されてはいけないというポリシーがあります。
と言われています。
本当に規約に違反しているかどうかは置いておいて、広告が三つ連続してしまい画面を占有してしまうのは、ユーザーにとっては心地よいものではないです。なので、私はスマホ時にはCSSのメディアクエリを使い、記事下の一つを残してdisplay: none;
で非表示にしてしまいます。レスポンシブの広告コードについてはこれが認められています。
小型の携帯端末などで、広告をまったく表示しないようにしたいときは、パラメータに CSS メディアクエリを設定し、広告リクエストが作成されないようにして、広告が表示されないようにします。
本サイトの横幅を小さくして見て頂くと、一つしか表示されないことがお分りになると思います。
コンテンツ不足のページに設置しない
これはウェブ上の公式ドキュメントではなく、アドセンスの審査の却下のメールに書かれているコメントです。
- ページで十分なテキストを使用してください。画像や動画、Flash アニメーションがほとんどを占めるウェブサイトは承認されません。
- コンテンツには、タイトルだけでなく、意味のある文章や段落が含まれている必要があります。
- ウェブサイトは、AdSense にお申し込みいただく前に作成を終え、公開した状態にしておいてください。サイトがベータ版や「作成中」である場合や、テンプレートの要素しかない場合は、お申し込みにならないでください。
- 広告コードは、ウェブサイトの有効なページに配置してください。メインページでなくても構いませんが、AdSense 広告コード以外に何もないテストページは承認されません。
- ユーザーがウェブサイトのすべてのセクションやページを簡単に見つけられるよう、わかりやすいナビゲーションを提供してください。
- YouTube 動画を収益受け取りの対象にしたい場合は、YouTube 収益受け取りプログラムにお申し込みください。動画のみのブログやウェブサイトは承認されません。
これによると、ある程度のコンテンツ量があるページに広告コードを貼る必要があるようです。
なので、私は問い合わせページなどのコンテンツが無いページには貼っていません。
とはいえ、どの程度コンテンツがあればよいかという基準は曖昧なので、そこまで神経質になる必要はないです。
警告を受けた段階で、修正すれば良いと思います。
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「広告」や「スポーサーリンク 」は必須ではない
よくネット上の記事を読んでいると、下のような「スポンサーリンク」や「広告」というラベルを目にすると思います。でも、これ実は必要ではないんです。
サイトのユーザーに誤解を与えないようにし、ユーザーがコンテンツと Google ディスプレイ広告を簡単に区別できるようにすることが大事です。AdSense のポリシーでは、「関連情報」や「関連リンク」といった誤解を招く見出しの下に広告を配置することは禁止されています。Google 広告のラベルには、「広告」または「スポンサーリンク」のみを使用するようお願いいたします。
つまり、ラベルを使うなら紛らわしい表現ではなく、「広告」または「スポンサーリンク」のみが認められているということです。逆に言うと、ラベル自体は必須ではない、ということです。
ただ、もちろんコンテンツと広告を混合してしまうような配置はNGです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
このようなことで迷う方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、初心者の方がやってしまうような規約違反は、そこまで悪質なものではないので、そんなに神経質になる必要はないかもしれません。
いきなりペナルティを受けるのではなく、まず警告メールがくるはずですし。
決して規約違反を推奨するわけではなく、神経質になって疲れ果てるくらいならとにかく始めてしまってもよいのでは、ということです。