ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」by ハーブ エッカーを読みました。
もくじ
- 1 要約
- 1.1 私の内面の思考が、外面の現実を作り出す
- 1.2 今まで聞いたお金に関する言葉は正しいとは限らない
- 1.3 私は障害ではなくチャンスに注目する
- 1.4 私は金持ちを褒める
- 1.5 どれだけ金持ちになるかを決めるのは私だ
- 1.6 全身全霊を捧げて金持ちになってみせる
- 1.7 私は成功と豊かさを目指す
- 1.8 私は大きく考える、何千人、何万人もの人を笑顔にする道を選ぶ
- 1.9 どんな億万長者も自分と変わらない
- 1.10 普通なら高さ30メートルになる樫の木が、もし人間の心を持っていたら3メートルまで伸びればいい方だ
- 1.11 今大きな問題を抱えているということはあなた自身の器が小さいということだ
- 1.12 私は情熱を持って自分の価値を売り込む
- 1.13 今持っているものをうまく扱えると証明しない限りそれ以上の物は手に入らない
- 1.14 私は成果に応じた報酬を受け取る
- 1.15 私は資産を築くことに専念する
- 1.16 私はお金と幸福「両方」手に入れる
- 1.17 私は自分のお金をフル活用することでますますたくさんのお金を手に入れる
- 1.18 私は常に学び、成長するための努力を惜しまない
- 1.19 安易な道に逃げると人生は困難になり、困難に立ち向かう人に道は拓ける
- 2 書評と感想
- 3 疑問点
要約
私の内面の思考が、外面の現実を作り出す
富の原則
- 「目に見える世界」である現実を変えるには「目に見えない世界」を変えなければならない。
- 財産、健康、自分の体重さえも、あくまで結果でしかない。
- 私達は原因と結果の世界に生きている
- 潜在意識下では、論理などまるで意味がなく、深層心理にある感情が常に勝つ
この本に出てくる宣言を朝晩に鏡を見ながら声に出すことが大事。
宣言
- 私の内面の思考が外面の現実を作り出す
- 私は常に自分の考えに注目し自分のためになる考えのみを頭の中に残す
今まで聞いたお金に関する言葉は正しいとは限らない
願望現実への基本プロセス
- プログラミングから思考が生まれる
- 思考から感情が生まれる
- 感情から行動が生まれる
- 行動から結果が生まれる
「お金の設計図」を再プログラミングしていく。
宣言
- 今まで聞いたお金に関する言葉は正しいとは限らない。将来の幸福と成功のために、ここで新しい考え方を選択し、自分のものにする
- 私の今までのお金の扱い方は、本来の自分のやり方ではない。私は自分らしいやり方を身につける
- 私は昔の役に立たないお金の思い出はキッパリ捨て、新しく豊かな未来を作り出していく
行動
- 認識:今まで聞いたお金や金持ちに対する言葉を書き出す
- 理解:その原因と結果を考える
- 削除:その言葉をきりはなす
恐怖や不安を解消するために金持ちになるのは幸せになれない。人の役に立つこと人を喜ばせること、前向きな言葉に結びつける。
私は障害ではなくチャンスに注目する
行動
- とりあえず行動を起こす
- 楽観的に考える。障害があるからチャンスなのだ
- 自分の「弱み」ではなく「強み」に注目する。強みを書き出して30日間毎朝読み上げる
私は金持ちを褒める
宣言
私は金持ちを
- 褒める
- 祝福する
- 愛する
- 必ず仲間入りする
「自分は被害者」と思っている間は成功できない。
行動
- 自分の望むものを祝福する。雑誌などでお金持ちをみたら祝福する
- 成功した人に手紙・メールを書き、どれだけ尊敬しているかを伝える
どれだけ金持ちになるかを決めるのは私だ
行動
- 自分が責任転嫁をし、正当化をし、愚痴を言っているのに気づいたら人差し指で喉をかき切る動作をする
- 結果報告をする。1日の終わりにうまくいったことうまくいかなかったことを一つずつ書き出す。そしてその理由を考える。この訓練を通して、自分の行動に責任を持ち、どの戦略が効果があるのかがわかってくる。
全身全霊を捧げて金持ちになってみせる
行動
- 金持ちになっていることに価値をおく理由を明確にする
- 友人や家族に決意する
私は成功と豊かさを目指す
快適を目指すレベルじゃダメ。
行動
- 経済的目標を書き出す
- 時価のものを一つ高級レストランで頼む
私は大きく考える、何千人、何万人もの人を笑顔にする道を選ぶ
行動
- 自分が生まれつき持っていると思われる才能をすべて書き出す
- 今仕事で影響を与えている人は何人いるか?その10倍の人の問題を解決するにはどうしたらいいか3つ戦略を立てる
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どんな億万長者も自分と変わらない
宣言
- 私は成功して金持ちになった人を手本とする
- 成功して金持ちになった人と付き合う
- 金持ちにできるなら、自分にだってできる
行動
- 成功者の自伝を見つけて読む
- アンドリュー・カーネギー
- ジョン・D・ロックフェラー
- メアリー・ケイ
- ドナルド・トランプ
- ウォーレン・バフェット
- ジャック・ウェルチ
- ビル・ゲイツ
- テッド・ターナー
- 高級なテニスクラブなどに入会する
- 否定的な人間や否定的な状況を極力避ける
- くだらないテレビ番組を見るのを辞める
普通なら高さ30メートルになる樫の木が、もし人間の心を持っていたら3メートルまで伸びればいい方だ
宣言
- お金は「その人本来の性格」を助長する。だから良い性格で人に良い影響を与えよう
- 私は受け取り上手だ。大金が転がりこんでくるなら、いつでも諸手をあげて受け取る。
行動
- 褒められたらありがとうという
- お金を受け取ったら情熱的に喜ぶ
- 月に一度は自分を甘やかす
今大きな問題を抱えているということはあなた自身の器が小さいということだ
行動
大きな問題にぶつかったら「小さい、小さい、小さい」という。
私は情熱を持って自分の価値を売り込む
売り込みが好きか嫌いかではなく、なぜ売り込みをするか?を考える。
行動
- 現在扱っている商品またはサービスの価値にどれくらい自信を持っているかを10段階で評価する。本当に価値があると信じられるものを売るようにしたほうがいい
- いろいろな本を読み、セミナーのCDを聞き、マーケティングや営業の研修を受ける
今持っているものをうまく扱えると証明しない限りそれ以上の物は手に入らない
行動
- 口座を開き、収入の10%を経済的独立用としてためる
- お金を「経済的独立用」貯金箱に毎日に入れる
- 遊び用に毎日入れる
- 金額に関係なく今のお金をすぐに管理開始する
私は成果に応じた報酬を受け取る
時間で報酬を得ることイコール金持ちになる可能性を否定すること。
歩合制か独立をすべき。思いつかなければ他人のアイディアで良い。委託販売やフランチャイズ。
行動
- 会社に業績に応じて給与をもらえるようにする
- ダメなら独立する
私は資産を築くことに専念する
勤労所得よりも総資産を重視する。
総資産は、所得、貯蓄、投資、節約で成り立つ。
何かに注目するとそこにエネルギーが流れ込み良い結果が出る。
行動
- 資産を構築する4つの柱に集中する
- 総資産計算書を作成する。30日ごとに更新。
- 成功してる優秀なファイナンシャルプランナーを雇う
私はお金と幸福「両方」手に入れる
なぜかお金と幸福はトレードオフだと思っている人がいるが、両方手に入れることが大事。
行動
- 両方を手に入れるための思考法をマスターする。2つ選択肢があれば、必ずどうすれば両方手に入れられるかを考える
- お金は他の人に価値をもたらす「天下の回りもの」と意識し、使う度に手に渡る人すべてに価値をもたらすものだと言い聞かす
- 親切で気前よく思いやりがあり、なおかつ金持ちとして人々の手本になることを目指す
私は自分のお金をフル活用することでますますたくさんのお金を手に入れる
行動
- 投資の勉強を怠らない。セミナーに行き、月に1冊本を読む。
- 勤労所得よりも不労所得にもっと関心を持つ
- 不動産を買う時期を待ってはならない。まず買ってから待て。
私は常に学び、成長するための努力を惜しまない
まだ成功できていないのは、まだ知らないからである。何でも学ぶことが大事。
何が何でもお金を稼ぐことではなく、考え得る最高の人間になることが大事。
行動
- 常に成長を心がけること
- コーチを雇う
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安易な道に逃げると人生は困難になり、困難に立ち向かう人に道は拓ける
宣言
- 恐怖に負けずに行動する
- 疑念に負けずに行動する
- 心配に負けずに行動する
- 障害があっても行動する
- 不安があっても行動する
- やる気がなくても行動する
行動
- お金に関して抱く恐れや不安を3つ書き出し、それと勝負する
- 快適ゾーンから出る練習をする
- パワー思考を実践する
どんな考えも頭の中に無料で居座っているわけではない。役に立たない考えは、消去しもっと役にたつ考え方と交換する。これをパワー思考という。
「コブラを手なづけろ」という表現が使われている。排除するのはなく、あくまで手なづけるということ。
書評と感想
お金持ちの人が共通して持つ考え方をシンプルにまとめた本でした。この考え方をしっかり体になじませて実践すれば、本当にお金持ちになれるかどうかは、今後の自分の成果を見て判断するしかありません。
ただ、しっかりとした科学的な説明が欲しいという方には、結論しか示されていないので、ちょっとマッチョ過ぎると感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、私個人的にはこのあたりの科学的な解説はあまり意味がないと思っていて、実績を残した人の考え方や習慣を真似るしかないのかな、と思っています。なので、くどくど説明するのではなく、お経のように繰り返し読めるようにまとまっているのは使いやすいのではないかと思いました。
疑問点
いくつか他の成功哲学に書いてあることと合わせて考えると疑問に思うこともありました。
「両方とも手に入れる」というのは、最近読んだ「エッセンシャル思考」の無駄なものを切り捨てる考えとは逆だなと思いました。
専門領域で一流になる、というのは以前読んだ「金持ちとうさん、貧乏とうさん」の、「専門家にはなるな」という考えとは逆ですよね。
金持ちとうさんはお金のために働くなって言ってたな。「目先の」ってことですかね。
目標を宣言する、については、「ブレインダンプ」には「短期の目標を宣言しない」って書いてましたね。
大きく考えるってあるけど、金持ちとうさんでは、法人でくるむとか、細かいテクニック結構書いてるんですよね。
不動産をまず買ってみよ、というけど勉強をまずしろとも言っていますね。
「何が何でもお金を稼ぐことではなく、考え得る最高の人間になることが大事。」っていうけど、最初に「死んでも金持ちになってやる」っていうのが大事って書いてましたよね。