雑記ブログから特化ブログへ移行するための考え方や方法をお伝えします。雑記ブログにある既存の記事はどう扱っていけばいいのか、SEOでペナルティを受けないようにする注意点についても解説します。
もくじ
そもそも雑記ブログと特化ブログの関係とは
まず雑記ブログと特化ブログの関係や位置付けの違いは以下で詳しく説明しています。本記事ではこちらを前提にして説明していきます。

雑記ブログで発見した儲かるジャンルの切り出し
そもそも雑記ブログから特化ブログへ移行するケースというのはどういうケースでしょうか?
おそらく、ほとんどの場合、雑記ブログを運営していて、あるジャンルの記事が儲かることがわかったため、それだけの特化ブログを運営したくなったというケースでしょう。
その場合、特化ブログへの移行は2通りあります。
- 雑記ブログの今のドメインのまま特化ブログにする
- 雑記ブログの今のドメインとは別のドメインで特化ブログを立ち上げる
1は別に難しくありません。サイトタイトルやサイトトップイメージを変えるだけで、その後は、そのジャンルの記事だけ投稿していけばいいのです。初期のジャンル外の記事を削除するしないはどちらでも良いと思います。
1はこれまで培ったSEOのパワーをそのまま特化ブログに使えるというメリットはありますが、あまりおすすめしていません。というのは、特化ブログを持ったとしても、雑記ブログは運営しておくメリットが大きいためです。生活の中で体験したものを雑記ブログで扱っていけば、別の儲かるジャンルがみつかるかもしれません。
じゃぁ、1の方法で特化ブログを作った後に、新たに雑記ブログを別ドメインで立ち上げればいいじゃないかという方がいるかもしれません。しかし、そもそも、1で作った特化ブログのドメイン名が、そのジャンルと全く関係ない文字列(自分の名前など雑記目的の文字列)になっているのは不自然です。今後長く運営する可能性があるのに不自然なドメイン名を見るのは割と苦痛だったりします。
なので、2の方がおすすめです。2の方法は、いくつか考えるべきことがあるので、本記事ではこの方法をお伝えしていきます。別のドメインのブログを立ち上げてそこに移行していくという意味で「切り出し」という言葉を使っています。
特化ブログのドメインを決める
雑記ブログとは別のブログを立ち上げるため、ドメインを決めます。
ドメイン名はなるべくそのジャンルに絡んだものである方が自然です。
別にSEO的に有利とかはないですが、自分にとってもわかりやすいし、読者にとっても馴染みやすいためです。
ただ、ジャンルど直球な名前にしなくてもふわっと連想させる程度でも全然大丈夫です。
例えば、プログラミング学習系の特化ブログを作る場合、
programming-study.com
みたいなわかりやすいものでもいいですが、
私の場合、
というふわっとした言葉にしています。
こうすると少し幅を持たせた内容も投稿することができます。プログラミング学習だけでなく、プログラマーの転職などの話題も扱いやすいです。
また、少し野暮ったさが消えて、個人ブログ感を消せます。
あと、ドメイン名の文字数は短めがお勧めです。
読者に、ブログからリンクしてもらったり、SNSでシェアしてもらいたいですよね。それなら、コピペが少しでも楽になるように、短めにしておきましょう。
特化ブログを立ち上げる
実際にサーバーやWordPress等を設定してブログを立ち上げます。これはあなたが雑記ブログでやった方法と全く同じで問題ありません。
WordPressテーマもなるべくなら、雑記ブログで使っているものと同じにしましょう。
なので、テーマは雑記でも特化でも使えるようなものを見つけておくべきです。私の場合は、「JIN」を使っています。
同じテーマを使っていれば、記事を移行する場合も、ショートコードなどの記法も同じなので簡単です。
特化ブログに記事を投稿していく
特化ブログを立ち上げたら、ここからはそのジャンルに関する記事は雑記ブログではなく、特化ブログに投稿していきます。
また、雑記ブログと特化ブログの関係や位置付けの違いの記事でご説明したように、特化ブログの本質は複数人で書いていくことです。
なので、ライターさんを雇ってこのジャンルの記事を書いていってもらいます。特に、雑記ブログで儲かるとわかった商品のライバル商品についてのレビューを依頼していきます。外注の仕方については以下で詳しく説明しています。

雑記ブログの方で、儲かるとわかった商品がAだとします。特化ブログの方では、まずはそのライバル商品であるB、C、D、E、、、を基本的にはレビューしていきます。
Aのレビューを特化ブログに投稿してもいいのですが、雑記ブログの記事と競合してしまう可能性があるので、優先順位としては後になります。
ただ、Aのレビュー系キーワード以外の記事なら、特化ブログにどんどん投稿してもらって構いません。レビュー系キーワードについては以下で説明しています。

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雑記ブログから特化ブログへ記事を移行する?
雑記ブログの方で、これまで儲かるとわかったジャンルの記事が既に複数個投稿されているはずです。その中には、ある程度収益を上げているものもあるでしょう。
これらを特化ブログを立ち上げたばかりの段階で、特化ブログへ移行するかどうか、というのが悩ましいところです。
私は別に移行する必要はないと考えています。
特化ブログは新規のドメインのため、通常検索順位が付くにはだいぶ時間がかかります。そんななか、既に順いが付いている特化ブログから記事を移行し301リダイレクトという設定をすれば、特化ブログの方は通常より早めに順位がついてくるでしょう。
しかし、それでも雑記ブログで実現していた順位よりは下がるリスクがあります。すると、これまで得ていた収益が落ちてしまいます。
なので、ある程度収益化まで時間はかかるかもしれませんが、特化ブログの方のコンテンツは新規に作っていく方が安全です。儲かるジャンルであることは確かなので、じっくり待ちましょう。
記事を移行する場合
特化ブログが育ってきて、雑記ブログの方の収益を上回ってきた段階で、整理のために雑記ブログ側にあった当該ジャンルの記事を移行してきてもいいと思います。
雑記ブログの当該ジャンルの記事をそのままコピーして、特化ブログに持っていくのは危険です。Googleからコピーコンテンツとみなされペナルティを受けて、両方とも検索順位が落ちてしまうリスクがあります。
移行するなら、当該記事は移行元からは削除し、なるべく301リダイレクトの設定をしましょう。
移行する場合の作業について以下で説明します。
記事をコピペする
移行元のWordPressの編集画面から、そのまま記事をコピーして、移行先の編集画面に貼り付ければ基本的にはOKです。あとは、画像など記事から参照しているファイルも移行しましょう。
画像のURLなどが、移行元を向いていないようにしましょう。移行元の画像を削除した段階で、画像が表示されなくなります。相対パスでうまく指定されている場合は、うまくいけば、記事の方は修正しなくても画像がきちんと表示されるかもしれません。
内部リンクも修正する必要があるかもしれないので確認しましょう。
あと、大事なのが公開日時です。公開日時は移行元のものと同じにするのが筋です。移行したからといって、最新の日時になってしまうのは、読者に誤解を与える可能性があります。WordPressは公開日時を過去のものを指定できるので、忘れずに修正しましょう。
ただ、まだ下書き状態にしておいて、公開は少し待ちましょう。この時点で公開してしまうと、移行元と移行先の両方に同じコンテンツがある状態なので、前述したGoogleのペナルティを受けるリスクが出ていまいます。
301リダイレクトの設定
ちなみに、301リダイレクトというのは、挙動としては普通のリダイレクトなのですが、Googleさんが記事のURLが恒久的に移行されたと理解してくれる301コードを出してれるリダイレクトです。WebサーバーにApacheを使っていると
.htaccess というファイルに記載します。
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RewriteEngine On RewriteRule ^very-popula-article\/$ https://proggy.jp/very-popula-article/ [R=301,L] RewriteRule ^2nd-popula-article\/$ https://proggy.jp/2nd-popula-article/ [R=301,L] |
サーバーによって書き方が違う可能性があるので、正確にはご利用のサーバーのマニュアルを参照頂きたいですが、上記は2つの記事を移行している例です。
移行元でも移行先でも同じ記事URLにしておくとわかりやすいです。記事URLを http://webfood.info/?p=1223 のように自動採番にしている方もいますが、これだと移行元と移行先で番号が合いません。なので、普段から記事URLには独自の文字列をつける習慣をつけましょう。
ちなみに、記事ごとのURLの決め方は以下で詳しく説明しています。

ちなみに、 .htaccess ではなく、リダイレクトの設定ができるWordPressプラグインがあればそれでも構いません。
リダイレクトを設定し、自分でブラウザを使って移行元の当該URLにアクセスし、移行先にリダイレクトされることを確認できたら、先ほどコピペした記事を公開しましょう。
移行元から記事の削除もしくは非公開化
これもなるべく時間が経たないうちにやった方がいいですが、移行元から当該記事を削除、もしくは非公開化しましょう。
リダイレクト設定したので、移行元の当該記事にはもうアクセスできませんが、トップページやカテゴリーページやタグページに表示されてしまう可能性があるためです。すると読者はそれをクリックして、なぜか違うドメインにリダイレクトされるという、奇妙な体験をすることになるためです。
内部リンクと外部リンクの向き先の修正
あと忘れてはいけないのが、移行元のURLへ向いていた内部リンク、外部リンクを移行先のURLに修正するということです。
301リダイレクトを設定したから読者からしてみたら、リンクが移行元のURLのままでも、移行先に記事にたどり着くことができますが、SEO的にはやはりしっかり移行先のURLにしておいた方がいいです。なので、まず移行元ブログ内の当該記事への内部リンクの向き先を修正しましょう。
もし、自分が保有する他のサイトから移行元のURLに向いた外部リンクがある場合も同じく修正しましょう。
さらに、もし他人のサイトから外部リンクを貼られている場合、連絡して修正してもらうのが理想ですが、なかなか応じてくれる人はいないかもしれません。しかし、連絡してみる価値はあります。ちなみに他人のサイトからの外部リンクはGoogleサーチコンソールを使えば簡単にわかります。
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雑記ブログでは当該ジャンル以外の記事で実験し続ける
雑記ブログの方では、引き続き移行したジャンル以外の記事を投稿し続けます。日々生活していて、体験した物事、購入した商品やサービスについて、これまで通り書いていきます。
そして、新たに儲かるジャンルが見つかったら、また別の特化ブログを上述した方法で立ち上げていきます。
さいごに
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