良質なオールドドメインの見つけ方|まだ業者で消耗してるの?

オールドドメイン

今回はオールドドメインの見つけかたについてのお話です。最近私が使っている方法をご紹介します。以前までは、下の記事に書いたように中古ドメイン販売屋さん、等の専門業者から買うしか良質なオールドドメインを取得することはできない、と考えていました。

ですが、オールドドメイン業者ってどうなんだろう、と思うようになりました。よくない点としては次のようなことです。

オールドドメイン業者のよくない点

価格が高い

中古ドメイン販売屋さんだと、普通にドメイン登録するよりも、値段が高いです。普通にお名前ドットコムやムームードメインなどのレジストラでドメインを取得すると、comなどの安いドメインなら500円台で買えます。ですが、中古ドメイン販売屋さんだと、安くてもだいたい3,000円以上はする印象です。

期限が1年未満になってしまいっている

オールドドメイン業者で扱われているドメインは、その時点だとその業者がレジストラと契約して保有していることになります。1年更新で契約しているので、その業者が私達に販売している時点で、残りの期限が1年未満になっています。私たちがその業者から購入しても、べつにレジストラとの契約が伸びるわけではないので、更新まで1年未満になってしまっているのです。ひどいケースだと、半年しかないという場合もあります。通常よりも高いお金を払って、使える期間が短いというのはどうなんだろうと思うようになりました。

高い割に品質はマチマチ

業者から買ったとしても、確実に上位表示されるわけでもなく、やはり運しだいなところがあります。なので、結局10個以上などまとめて買って良いものを使う、という方法をとることになります。それなら、業者からではなく、自分でみつけ出したほうがいいのではないか、と考えました。

自分でオールドドメインを見つける方法

私が最近使ってる手順をご紹介します。この方法で、正直業者から買った場合と変わらないか、それを上回る成果を出せています。ざっくりと次のような流れです。

  1. Expired Domains.netで数十個単位で選ぶ
  2. ムームードメインなどで全部買う
  3. 全てのドメインで同じサイトタイトルのペラサイトを作る
  4. GRCで1週間の順位の動きを見て、1番良いのを本格的に使う

1. Expired Domains.netで数十個単位で選ぶ

Expired Domains.netは世界中の期限が切れたドメインが表示されるサイトです。オールドドメイン業界では有名ではあるのですが、どのように選んでいいかわかりづらくとっつきにくい印象をお持ちの方が多いようです。ですが、コツを覚えれば簡単です。

Expired Domains.net

Expired Domains.netはオールドドメイン業者ではなく、単純に期限が切れているドメインを表示しているだけで、このサイトから購入できるわけではありません。購入は新規ドメインを買うのと同じように、ムームードメインやお名前ドットコムなどのレジストラで買います。

ユーザー登録する

まずユーザー登録をしてください。絞り込み機能やお気に入り機能が格段に良くなります。登録にお金はかかりません。

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ドメインを絞り込む

まずははTLD単位で見ていきます。TLDというのはcomなどのドメインの一番右にくる文字列のことです。

あとでムームードメインなどで買うので、安いタイプのTLDから始めるのがオススメです。com、info、bizあたりが安いです。

では、まずcomを見てましょう。

たくさんのドメインが表示されて最初はわけがわからないと思います。ですので絞り込みを行います。

ここが大事なのですが、絞り込む基準は

自然に運営されてきたドメイン

というものです。

良質なドメインを狙うあまり、最初は、大量の被リンクや、大量のFacebookのいいねがついたドメインを選びがちになります。ですが、そのようなドメインは、SEO業者やアフィリエイターのような方々が、既に利用していて、捨てられたドメインである可能性が高いです。そのような方々はいわゆるブラックハットと呼ばれる、人為的なSEOをやっているので、そのような大量な被リンクやいいねがついているのです。そしてそのようなドメインは、大抵Googleからのペナルティを受け、順位が上がらなくなってしまっているため、捨てられたということです。つまり、

SEOを生業にしている人に汚されたドメインが想像以上に多い

ということです。

もちろん、中にはそのようなブラックハットSEOがほどこされていなくて、自然に大量に被リンクを得ているドメインが出ているかもしれません。そのようなドメインを見つけられれば、楽に上位表示ができるでしょう。ですが、私はそのようなドメインは狙わず、リスクを最小限に抑え、平均的な品質をあげることの方が良い結果が出やすいと考えています。

なので、ここで私たちが選びたいドメインは、普通の人や会社が、普通に運営していたドメイン、ということになります。なので、自然に運営されてきたドメインという基準で絞り込みを行います。具体的にいうと、

  • 被リンクは1,000以下
  • いいねは1,000以下
  • ACR(Archive.orgに記録された回数)が10以上
  • 運営開始が2010年以降

という基準で絞り込みを行います。

被リンクといいねに関しては、上で説明したので、ACRと運営開始時期についてご説明します。

ACRはarchive.orgというサービスに記録された回数です。archive.orgは世界中のサイトの変化の歴史を記録しています。なので、このサービスで特定のドメインの過去の状態がどのようであったか見ることができます。このサービスにたくさん記録されているということは、頻繁にサイトが更新されていたことを表しています。逆に、ACRが少なすぎる場合はあまり更新されていないので、自然に運営されていない可能性があります。

次に運営開始時期についてです。一般的には古いドメインほどドメインパワーが強い、というのが定説です。それは間違ってはいません。ですが、それは「自然に運営されていた」場合のみについてです。古くても、人為的な被リンクやスパム行為などで、Googleからペナルティを受けてしまっていると順位は上がりません。むしろ、古いほうがそのようなブラックハットSEOが行われている可能性が高いです。というのは、古くて自然に運営されてきたドメインは誰も手放さない、からです。

そして、上の四つの条件に加えて、当然現在まだ取得できるドメインである必要があるので、available(取得可能)のものだけにします。

また、Expired Domains.netは良いドメインはすぐに買われてしまいます。ですので、このサイトにずっとavailableであり続けるものはあまりよくない可能性が高いので、直近の24時間に新規に登場したドメインのみにしぼります。

IPPで並び替える

IPP(IPPop)はseokicksというサービスが提供している指標です。この指標はちょっとわかりにくいので、説明します。

LP(LinkPop)というのは被リンクの多さを表す指標です。ただ、これを基準に選ぶと、同じサーバーから何本も被リンクを送った場合、高い値になってしまうことになります。すると、自作自演の自然ではないドメインを選んでしまう可能性があります。

ですが、IPP(IPPop)は被リンクを送っても同じIPアドレスからの被リンクは1以上カウントしません。なので、自作自演がしずらいので、こちらの指標を重視しました。経験上も上位表示しやすいドメインはこの値が高めでした。

こちらを高い順に並べて上から見ていきます。ただ、これも高すぎると、自然でないこともあります。なので、次に説明する、archive.orgでの確認と合わせて見ていくと良いです。

archive.orgで実際の過去のサイトを見る

この時点である程度「自然に運営されてきたドメイン」にしぼれてきたと思います。実際に過去の状態を見るとさらに絞り込みの精度をあげることができます。

ここで見るポイントは、次の2点です。

  • サイトのコンセプトが大きく変わっていない
  • 変なリダイレクトが発生しない

外国語のサイトが多いですが、Google翻訳などを利用するなどして、ざっくりしたコンセプトは理解できます。

通常サイトのコンセプトを大きく変える場合は、ドメインも変えることが多いです。同じドメインで、途中でコンセプトががらっと変わるのは自然ではありません。SEOをなりわいにしている人が、途中からコンセプトを変えた可能性が高いのです。

「変なリダイレクト」というのも通常のサイト運営で起こらないのですが、SEOを生業にしている人はこれをやる可能性があります。リダイレクトで、とあるドメインからとあるドメインにSEOパワーを転送する、というテクニックがあるようです。

日本語で運営されていたドメインのほうがいいの?
オールドドメインは前のサイトのコンセプトやキーワードが近いほうがいい、とよく言われます。なので、日本語で運営されていたほうが良さそう、と思いがちですが、経験上あまり関係なさそうです。そして、以前のジャンルとも関係ないようです。それでも、日本語で運営されたサイトを探したい場合、Expired Domains.netでSTC列に日本の国旗が入っているものはそうです。また、ドメイン名で「yama」「kawa」「hashi」などの日本語っぽいローマ字で絞り込むと見つけられます。

アンカーテキストがおかしくないかseokicksで確認する

seokicksで、そのサイトがどのようなアンカーテキストで被リンクを受けているかざっくりみることができます。無料版だと一部隠されていますが、それでも十分わかります。

見るポイントは2点です。

  • アンカーテキストが、そのサイトを紹介する言葉としておかしくないか
  • 同じ言葉に偏りすぎていないか

例えば、音楽系のサイトなのに、「融資」や「バイアグラ」などの全く関係ない被リンクを受けている場合は、ブラックハットで汚された可能性があるのでダメです。

基準をクリアしたドメインはWatchlist(お気に入り)にいれていく

comだけではなくnetやbizやinfoなどもみて、数十個レベルでお気に入りにいれてください。もちろん、レアなTLDに挑戦してもOKです。ただ、日本からは買えなかったり、高かったりするものもあります。逆に買う人が少ないので、良質なものが残り安い可能性はありますが。

私の場合は、30個程度を丸一日かけて選ぶくらいのペースでやっています。

2. ムームードメインなどで全部買う

ようやくドメインを抽出する作業が終わりました。次に実際にこのドメインを取得します。基本的にどこで買ってもよいのですが、マルチドメイン対応のロリポップサーバーと相性が良いムームードメインを私は使っています。

ムームードメインで一括購入する機能があるので、これで先ほど抽出したドメインをまるごと購入します。

⇒ムームードメイン公式サイト

3. 全てのドメインで同じサイトタイトルのペラサイトを作る

ドメインを買った後は、それらのドメインに対して、同じタイトルでサイトを作ります。トップページのみのペラサイトです。

狙うキーワードを含んだサイトタイトル

サイトタイトルには狙うキーワードをいれてください。ただ、オールドドメインだからといって、ビッグキーワードを使わないほうがいいです。3語以上のキーワードか商標名などの固有名詞が入ったキーワードにするのがおすすめです。オールドドメインでもビッグすぎると、なかなか上位表示できないためです。タイトルは全てのドメインで全く同じにします。

コンテンツは適当に

コンテンツはどうするかというと、これはなんでもOKです。別に気合い入れなくて大丈夫です。外注さんにお願いしてもOKです。

それでも、数十個分の記事を作るのって大変ですよね?

おすすめは1記事のみ、外注さんか自分で書き、それを下のような文章生成ツールにかけて、ドメイン数分に増やすということです。もちろん意味の通じなくなる文章になりますが、ここではドメインの強さを確認したいだけなので、それで十分です。複数のドメインに単純なコピペで全く同じコンテンツを上げるのは、コピーコンテンツのペナルティを受けてしまう可能性があるのでやめておきましょう。

同じサイトタイトルで、同じクオリティのコンテンツという、

全く同じ条件で検索順位に差が出るのはドメインの強さの差によるもの

というのがこの検証のポイントです。

ネットのモラルを守って自己責任でお願いします
意味の通らない文章をネット上にアップするのは、モラル的に微妙なので、人が見に来るほど上位表示される前に選別を完了し、まともなコンテンツに変えていきましょう。また、選別から漏れたドメインのコンテンツは早めに削除しましょう。あくまで良いドメインを選別するためのみに行い、スパム的な行為にならないようにしましょう。

サーバーはロリポップなどのマルチドメイン対応のものにする

ロリポップなどのマルチドメイン対応のサーバーは月々数百円で、50個などの複数のドメインをつけることができます。しかも、さきほど紹介したムームードメインと同じ会社が運営しているので、連携しやすく、このオールドドメインの選別作業に合っています。

⇒ロリポップ公式サイト

IP分散しなくていいの?
この選別作業の時点では、IP分散しなくて大丈夫です。ただ、本格的にサイトを運営する段階になり、各ドメインから被リンクを送る場合、1つのIPアドレスのサーバーから何本も被リンクを受けているとペナルティを受ける可能性があります。なので、選び出したドメインから別サーバーに移行していくのが良いと思います。

無料ブログなどから被リンクを送る

サイトをアップしただけでは、なかなかクローラーがきてくれない可能性があるので、無料ブログなどから全ドメインに対して被リンクを送りましょう。別にしっかりしたコンテンツではなくても、記事内にリンクを並べるだけでOKです。2つくらいの無料ブログから送ってあげましょう。

お好みで新規ドメインや無料ブログと比べてみるのも面白い

実際オールドドメインって新規ドメインに比べて強いの?と思われている方は、この時点で新規ドメインにも同じようにサイトを作って比べてみるのも面白いです。狙っているキーワードの日本語ドメインなんかも面白いです。また、この機に無料ブログってどうなんだろう、と思われている方も、複数の無料ブログサービスで同じようなサイトを作って比べることが可能です。

はてなブログのSEOは最強?
はてなブログがSEOで強い件については下の記事に書きました。
はてなブログがSEOでぐんぐん強くなってます
この手順で比べたところ、残念ながらはてなブログに勝てるオールドドメインはまだ見つけていません。はてなブログは強めのキーワードでもすぐに一桁台の順位がつくことが結構あります。
ただ、はてなブログは凍結のリスクが高いので、本格的にビジネスに使うのは難しいですが。

4. GRCで1週間の順位の動きを見て、1番良いのを本格的に使う

サーバーにあげたら狙ったキーワードで全てのドメインをGRCに登録します。また、キーワードだけだと、なかなか上位表示するのに時間がかかるかもしれないので、サイトタイトルでも登録しておきます。

⇒GRC公式サイト

例えば、「牛肉 通販 激安」が狙っているキーワードだとしたら、サイトタイトルというのは「牛肉を通販で激安で購入するならここ!」みたいなものです。

GRC

これはとあるキーワードでこの作業をした2日目のGRCですが、2日目で27位とか新規ドメインだとありえないと思います。

これで一週間ほど待ち、一番順位が良いドメインを選びます。一週間内で順位の変動も結構あります。

1週間で一桁の順位がつくのはさすがにまだないのですが、10位台であれば普通にあります。そしてこの後コンテンツを入れていくことで、ここからさらに順位をあげていくことができます。

新規ドメインで、順位がつくのを待つよりどれだけ時間短縮になるかお分りいただけるのではないでしょうか。

選別から漏れたドメインはどうするの?
2番目のものを同じキーワードで作ってもよいのですが、同じキーワードでサイトを作ってもあまり意味がない気がします。なので自分の場合は、キーワードを変えます。
ですが、キーワードを変えた場合、前のキーワードでパフォーマンスがよかったドメインが次のキーワードでも良いとはかぎりません。
キーワードを変えたら、また同じ作業をするしかありません。なので、私は1週間ごとにこの作業を行っています。

この方法がなぜ業者から買うのより良いのか

以上が私が最近行っているオールドドメインを見つける手順です。

この方法がオールドドメイン業者から買うのより良い理由は、安いドメインを大量に買って、その中からベストを選べるからです。

この方法だと、新規ドメインと変わらない方法でオールドドメインを買うことができます。なので、安いTLDだと300円台で買えたりします。そのようなドメインを数十個単位(すごい人は100個レベルでやってる)で買って比べてもっとも良いものを選んだほうが、それなりに高額なものを数個単位でやるよりもよいものが選べる可能性が高いのです。

オールドドメインは一個一個の質よりも数と考えています。

さいごに

いかがでしたでしょうか?業者に頼らなくても、良質なオールドドメインが取得できることがお伝えできたのなら幸いです。

オールドドメインを使ったビジネスというのは、抵当流れの不動産のビジネスや、企業再生ファンドのビジネスに似ていると思います。人が捨ててしまったものを見つけ出し、それに残っている価値を再発見し、さらに新たな価値を加えていく、という意味で。

なので、自然にまっとうに運営されていた会社が、破産しても価値があるのと同じく、自然にまっとうに運営されていたドメインが価値をもつ、ということなのかなと思います。

何か疑問点がありましたら、お気軽にご質問いただければと思います。

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