アフィリエイトというお仕事のなかで、体験レビュー記事を書くというのは基本的な作業になりますが、なかなかコツがつかめていないかたが多いです。効率的に高い成果を上げる体験レビュー記事の書き方をご説明します。また、アフィリエイターではないが、ライティングのお仕事で体験記事を書く方にも参考になるはずです。
もくじ
なぜ体験レビュー記事は読まれるのか?
まず考えて頂きたいのは、世の中の人はなぜインターネットで体験レビュー記事を読むのでしょうか?
面白いから?
勉強になるから?
暇つぶし?
SNSで流れてきたから?
こんな風に思うかもしれませんが、これは間違いです。
正解は、何か大きな買い物や申込みをする決断をする前に、先人がどのような感想を持っているか確認して、リスクヘッジをするためです。
つまり、人柱ですね。
誰かに、自分より前にそれを買って試して、実験台になってほしい、ということです。
人柱に求められることとは?
じゃぁ、その人柱に求められることって、なんでしょうか?
超絶の文章テクニック?
商品に対する研究者並の専門知識?
こんな風に考えるかもしれません。
しかし、上のようなことは、あればいいけど、全く必須というわけではありません。
最も必要なのは、読者に似ているということです。
というのは、たとえば、Aという商品のレビュー記事を書いている人が、20台の女性だとします。
その人は、記事のなかでこの商品を気に入っているというような表現をしているとします。
しかし、読者が60台の男性だとしたら、「う〜ん、この筆者はいいと言っているが、性別も年齢も全然違うし、自分にはあわないかもしれないし、あまり参考にならないなぁ。」と思う可能性が高いです。
ですが、筆者も同じような属性の人間ということがわかれば、この人がいいというなら自分にもたぶんいいものだろう、と思いやすいのです。
人は多くの他人がとる行動を、正しいと思う傾向があります。それを心理学では「社会的証明」といいます。
社会的証明は「類似性」が高い他人の行動ほど、より強く働きます。
それについては、以下の本が詳しいです。
要約と感想も書きました。
自分の属性をなるべく詳しく書く
読者に「筆者は私に似ている」と思っているために、自分の属性をなるべく詳しく書いておくことが大切です。
商品の種類にもよりますが、例えば性別、年台、職業、家族構成などです。
色々書きすぎると、読者と違う項目が目立ってしまうのでは?と思うかもしれませんが、心配要りません。
読者は自分と同じ項目のみ印象に残り、違う項目は記憶に残りません。
なので、なるべく詳しく、たくさん自分の属性を書いておくことは非常に重要です。
その商品が必要になった背景を詳しく書く
属性に同じ項目がなかったとしても、その商品を買うことになった背景は近い可能性があります。
買うに至った背景が近いと、非常に大きな共感につながります。
また、似たような商品がたくさんある中、なぜそれを選んだのかも書いてあげると、読者の参考になります。
アフィリエイトが目的といっても、自分事として迷うことが大事です。
次の記事は、auから格安SIMに乗り換えるに至った背景を詳しくかいています。
実際に買ったものを紹介する
ここまで読んでいただければ、わかると思いますが、人柱になるために実際にその商品を買う(申し込む)必要があります。
なので、実際にあなたが欲しいものを紹介するということです。
とあるアフィリエイトの教材には、自分が買わないような商品でも、ネットから情報を収集してどんどん紹介しようと教えられていたりしますが、それはなかなかうまくいかなくなってきています。
やはり、本当に自分が欲しいものを買ったときの情熱に勝てるものはありません。
お得に楽に購入する方法を書く
読者の直接的な利益になるような情報はしっかり書いてあげましょう。
たとえば、どのようにすれば割引をうけられるのか、買うための労力が一番少ない方法は何か、などは直接的に読者の役にたちます。
例えば、下の記事は格安SIMを申し込む際に、安く申し込む方法を書いています。
読者には1円でも得をさせ、1秒でも楽をさせましょう
1秒でも楽をさせるというのは、例えば、公式サイトにも適宜リンクする、などです。
「この商品の保証はどうなっているの?」などの細かい疑問がある場合、あなたの記事上で説明を終わらせるのではなく、公式サイトのどこどこに書いています。とすぐに参照できるようにリンクを貼っておくと、読者が再度検索させる手間を省けます。
また、読者も本当のことを言っていると安心してくれますし、リンク先に飛んでくれれば、滞在時間が長くなるのでSEO的にも有利です。
(滞在時間とはGoogleの検索結果から流入してから、Googleに再度戻ってしまうまで、と考えています)
次のKindleの保証の説明では、適宜公式サイトを参照しています。
公式サイトにない感想を書く
商品の公式サイトには、基本的にいいことしか書いていません。
読者はそのような情報は知った上で、「実際はどうなのだろう?」という気持ちで体験レビュー記事を読みます。
なので、公式サイトにあるようなメリットをそのまま書くことは得策ではありません。
一番書きやすいのは、商品のデメリットです。
公式サイトにはデメリットは書かれていないので、読者の興味を強く引きつけます。
ただ、デメリットだけ書くのも、偏った記事になります。
なので、メリットも書くのですが、その場合「実際に使っても〇〇だった。」という書き方をします。
例えば、インターネット回線のレビュー記事を書いているとします。
公式サイトには、「回線のスピードが速い」という訴求がされているとします。
その場合、体験レビュー記事にも同じように「回線のスピードが速い」という書き方をしてしまうと、そんなこと公式に書いてあるじゃん、と思われてしまいます。
なので、「実際に使っても速かった。ハイビジョンの動画でも全く停止せずにサクサクみることができた。」などのような書き方をします。
こうすれば、「あっ、本当に速いんだ。」というように思ってもらうことができます。
この書き方で実際に書いたネット回線の記事は以下です。
広告主のズルいところを暴露せよ
これは裏ワザですが、アフィリエイターがなかなかできないことで、読者の興味をひきつけ、信頼を勝ち取る方法は、広告主のズルい部分をズバっと指摘することです。
これができると、アフィリエイトサイトの中で一人勝ちすることができます。
どんな広告主も、100%誠実な会社はなく、少しくらいはズルっこいことをしています。
そういう部分を見つけ出し、白日のもとに晒すと、検索での順位も上がりますし、信頼も勝ち取れるので成約率も上がります。
次の記事は、広告主のキャンペーンのずるい部分を指摘しています。
次の記事は防水機能が大々的にうたわれてるKindle Paperwhiteを水に濡らしたら壊れてしまった事を正直につづった記事です。ここまで徹底的に暴露しても不思議と売れるんですよね。
比較でなく主観的感想でも全然OK!
大学や会社などで科学的な思考が身についている方は、客観的な数値や、ライバル商品との比較がないとレビューを書けない、と思ってしまう人がいます。でも、そんなことは全然ありません。
自分に近い人が、ある商品を使ってどのように感じたか、がわかれば読者は満足するし、一歩踏み出すことができるからです。
逆に、数値や比較だけがあっても、「結局使ってどうだったの?」という疑問が晴れないかぎり、購入されることはありません。
目の前にあるかのようにイメージさせろ
読者の目の前に商品があるかのようにイメージさせることが大事です。
そのためには写真が大事です。
どのように届くのか、どのような箱に入っているのか、なども商品をイメージさせるのに重要です。
また、写真だとどのくらいの大きさかわかりずらい場合が多いです。なので、比較するためにボールペンなどを隣に置くと、大きさまでイメージできるようになります。
次の記事では、ボールペンを使って大きさをわかりやすくしています。
あなたの持論は要らない
有名ブロガーのイメージからか、何かの商品の感想ではなく、その業界などについての分析を披露してしまう方がいます。とても面白い場合はいいのですが、アフィリエイトで稼ぐという観点からすると遠回りです。
難しい分析なんかよりも、あなたという一消費者としてのリアルな感想こそが、求められているのです。
売り込まずにGoogleに評価される記事を書く
アフィリエイトでのレビュー記事というと、ついつい売り込むための記事を書く人が多いです。
ジャンルにもよりますが、基本的には売り込まないでください。
そんなことをするよりも、Googleに評価される記事を書くと、検索での順位が上がります。
そうすると、読む人が多くなるので、最終的に売上も大きくなります。
で、Googleに評価される記事って何?って思うかもしれませんが、それは読者のためになる記事です。
Googleは一昔前までは、単純に関連する単語の数、他のサイトからのリンクの数、など短絡的な指標でページを評価していました。しかし、現在様々な技術で、読者のためになっているかを計測する仕組みを構築しています。
なので、
Googleに評価される≒読者のためになる
と思っていいです。
長期的に追記・修正していく
体験レビュー記事というのは、購入直後に書いて公開してい終わり、ということではありません。
もちろん、購入時に感じたことを忘れないうちに、執筆することは大切ですし、すぐに公開することで、グーグルからも早く評価してもらえます。
しかし、その商品やサービスを長期的に利用して、感じたことを付け加えていくことも非常に大切です。
長く使ったからこそわかった、良い点、悪い点、便利な使い方、など実際に使っている人しか知らないネタがどんどん見つかっていくはずです。
そのような情報は、これから購入を考えている人には、自分の未来をイメージさせることになるので、とても説得力のある情報となります。
また、その商品と組み合わせて使うと便利な他の商品などもでてきたりします。そのような場合は、その記事上で紹介してもいいですし、別記事としてその商品の体験レビュー記事を書き、内部リンクを送ってあげることで、サイト全体の滞在時間を上げ、グーグルからの評価を上げることができます。
次の記事はKindleを普段から利用していて、感じたことを長期的に追記しています。
題材に困らないために
そんなに書く題材がない!と困っていませんか?
そんなあなたは、自分の普段の消費行動をみつめてみてください。クレジットカードの明細を確認するのもおすすめです。
特に大きな買い物や申込みをするときはネタにならないか意識してください。必ずいい題材がみつかるはずです。
また、部屋の掃除や整理をすると「あっ、こんなの買ってたなー」というものが見つかったりします。
自分が欲しくて買ったものの体験レビュー記事が一番リアルで説得力、共感させる力を持ちます。
また、ASPのサイトを定期的に見て、どのような商品がアフィリエイトの案件になっているのかを知っておくことも大切です。
そうすると自分の普段の生活のなかで、「あっ、この商品は結構報酬単価高かったな。これ買ってみて記事書こう!」と思える機会が増えてくるはずです。
ASPのサイトで案件を確認するのもいいですが、効率的なのはASP主催のイベントに参加すると多くの商品を知ることができます。
A8のA8フェスなんかが有名ですね。自分も参加したのでレポートを書きました。
体験レビュー記事を量産する方法
このような体験レビュー記事を書けるように、ある程度稼げるようになれば、記事を量産してさらに収益を拡大することができるようになります。
その方法とは、外注です。
体験レビュー記事を外注するにはある程度コツが必要なので次の記事にまとめました。