マンガでやさしくわかる、というフレーズに惹かれて買ってみましたので、勉強になったことと感想をお伝えします。
勉強になったこと
ロジックとエモーション
マーケティングは論理立てて考える「ロジック」と人間の気持ちに働きかける「エモーション」の2つが合わさってこそ効果を発揮する。
マンガにはロジーとエモというキャラクターがそれぞれの要素を表している。
多分ロジックは、R⇒STP⇒MM⇒I⇒Cなどの、マーケティングの基本プロセスのことを表しているんだと思いました。エモーションのほうは、「希少性」などの単語もでてきたことから、「影響力の武器」という本で説明されているような心理学的な側面のことを表していると思いました。
ニーズとウォンツ
82ページなどに
ニーズ | 必要としているもの |
ウォンツ | 気づいていない潜在的な欲求 |
これ逆じゃないかなと思いました。英語の意味から言っても、ウォンツは何が必要か思い浮かべることができるもの。ニーズは何かは決まってい無いが、とにかく必要がある、というほうが自然です。他の本にも逆に説明しているようでした。
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戦略ドメイン
これはSWOT分析のあとにやることになっているので、「いまさら聞けないwebマーケティング」でいうところのKFS(key factor for success)のことだと思います。
さまざまなマーケティング戦略
戦略ドメインが決まったら、戦略を立てます。
4種のマーケティング戦略
- 模倣戦略
- マーケットシェア戦略
- セグメンテーション戦略
- (製品)差別化戦略
ポーターの3つの基本戦略
ポーターが4種のマーケティング戦略をベースに提案したのが3つの基本戦略です。
- 差別化戦略
- コストリーダーシップ戦略
- 集中戦略
- 差別化集中戦略(しぼって独自性を加える)
- コスト集中戦略(しぼって安くする)
弱者は集中戦略を取るということだと思います。
競争地位別戦略
STP
ポジショニングの方法として、
- 市場ありき
- 商品ありき
の2通りある。
市場ありきの場合は、市場に合わせて商品を作る。
商品ありきの場合は、ターゲットに合わせてコンセプトを調整する。
メーカーの場合は前者、小売やアフィリエイターは後者なのかなと思った。
感想
漫画部分はマーケティングってなんなの?という状態の人にはちょうどいい内容だと思いました。
ですが、文章部分はちょっと初心者には難しいのではと思います。しかもあまり体系的ではないので、どのように実際にすすめていくのかがわかりにくいです。
また、調査などの泥臭い部分はカットされていると思います。そんなに簡単にアイディアが思いついたり方向性がきまるはずはありません。
どうせならもっとテーマを絞って、泥臭い調査の部分なども描写した漫画のほうが役に立ったと思います。