ブログでの追記の書き方をお伝えします。追記の意味、SEOへの効果、やるべきでないこと、リライトとの違いについてもお伝えしていきます。
もくじ
追記は新規記事作成をサボるためのものじゃない
一部のサイトでは、新規記事を投稿するのが大変だから、既存記事への追記で済ませようといった意見もありますが、ちょっとポイントが違うかなと感じます。追記は楽をするための手段ではなく、追記には追記の目的があります。
まず既存記事の内容に関連して、新たにわかったこと、体験したことがあった場合、新規記事か追記かどちらにするか明確な基準があります。
その新たな内容に、検索ボリュームのある検索キーワードが存在するかどうかです。検索ボリュームや検索キーワードについては以下で詳しく説明しています。

新たな内容に、既存の記事で狙っている検索キーワードとは別のボリュームがある検索キーワード割り当てられるなら、新規記事にするべきです。
そうすれば、別のキーワードで読者を集客できるし、既存記事と新規記事を内部リンクしてSEO効果も高めることができます。内部リンクのSEO効果は以下で説明しています。

逆に、そのような検索キーワードが無いなら、既存記事への追記を選択します。このように新規記事にするか追記にするか明確な基準があるということです。
追記する場合、その内容が、そもそも既存記事で狙っていた検索キーワードで読者が知りたいことから外れていないかを、確認しましょう。ある程度なら本題から外れていることを書いても読者は著者の愛嬌として優しく読んでくれますが、外れ過ぎていると混乱してしまういます。なので、その場合は追記もしないほうがいいです。
どうしても書きたい場合は、SEOもマネタイズも狙わない新規記事として投稿するのがおすすめです。
追記の対象は体験記事
私はビジネスでブログをする場合、「レビュー記事」と「問題解決記事」の2種類のスタイルをおすすめしています。それぞれ書き方は以下の記事で説明しています。


これらは両方とも体験記事と言えます。ご自身の体験を時系列につづっていくスタイルだからです。
その他のよくある記事スタイルとしては、著者の思想や考えを述べていくものや教科書のようにノウハウを伝えるものがありますが、こちらは時系列につづるわけではありません。執筆時点に固まっている内容を書くものです。
追記はどの記事スタイルが対象になるかというと、体験記事になります。というのは、それ以外の記事スタイルの場合、新たな発見や学びがあった場合は、全体から構成し直すことになるからです。それは追記ではなくリライトと呼ばれる作業になります。
体験記事だってできれば全体から構成し直した方がいいのでは?と思うかもしれません。しかし、それは逆です。体験記事は全体から構成し直さない方がいいのです。
体験記事は、読者が著者が体験したことを追体験するためにあります。著者は新しい体験で考え方が変わることはよくありますが、だからといって過去に考えたことを修正したり削除する必要はないのです。時系列の最新の部分に追記をすればいいのです。
追記は読者の問題解決に貢献しSEOに有効
単純に追記で記事のボリュームが増え、滞在時間が増えてSEO的に有効と大抵の記事では解説しているでしょう。その面もありますが、私は少し違った視点で考えています。
追記したくなったということはあなたが新たな学びを得て問題解決に近づいたということです。それを既存の記事に追記し、読者にもそれを追体験してもらえれば、読者も理解が深まり問題解決へもさらに近づきます。次の記事で最近のSEOは読者の問題解決に貢献することが最重要というお話をしています。

時系列の経緯を残さなくても結論だけ伝えても問題解決への貢献度は同じじゃないか?その方が読者が読む手間が省けるし。と思うかもしれません。
しかし、経緯を残した方が、間違いなく読者の理解が深まります。紆余曲折がありこういう変遷でこの結論に至った、というのを理解してもらった方が、間違いなく応用力がつきます。応用力がついたら、何かの理由でその問題が再発した場合でも、読者自身で対処できる可能性が上ります。読者の読む手間を省きたいなら、冒頭部分に結論を持ってきて、経緯を読むのを読者の判断に任せればいいのです。
追記時の修正は基本は3カ所でOK
以前の時系列部分を残すので、変更する場所は多くはありません。
時系列エピソードの最後
先ほど紹介した、レビュー記事、問題解決記事の書き方の記事の、おすすめの記事構成をご覧ください。「導入部分」と「まとめ」もしくは「さいごに」にはさまれる部分は時系列エピソードです。
なので、単純に時系列エピソードの最後に1つセクションを追加し、追記したい内容を書けば良いだけです。そして、そのセクションがいつ追記されたものかわかるようにしましょう。
セクションというのは見出しで区切られた部分です。見出しはタイトルを除いた最高レベルのH2を基本は使います。
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「まとめ」もしくは「さいごに」
次に、「まとめ」もしくは「さいごに」に、当該記事で伝えたいことや結論が書かれているはずです。新たに知った内容で、結論が変わっていなければ、ここは変更する必要はありません。変わっている場合は、ここは修正しましょう。
このセクションには、どこに修正があったかわからないし、日付が書かれないので、変更があったかわからないので不誠実ではないか?と思うかもしれません。しかし私はこのセクションに変更を残す必要はないかと考えています。このセクションは、体験記事の中でも、唯一、前述した思想やノウハウを書くスタイルに近い性質を持つためです。つまり、このセクションだけは、最新の著者の考えを書く場所だからです。日付の件は、記事自体に変更日付が残るので誠実さは担保されています。
必要に応じて「導入部分」周辺も
前述したように、時系列エピソードを読んでもらう手間を省くために、場合によっては冒頭に結論を書いてもらうことがあります。
その場合は、この導入部分だったり、導入部分の直後などに、ある結論部分も修正します。これは「まとめ」もしくは「さいごに」と同じ要領です。
追記した記事の例
ここで追記した記事の例をご紹介します。
まずはレビュー記事です。最後の方のセクションが追記になっています。
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続いで問題解決記事の例です。
セルフダーマペンは37歳男のニキビ跡クレーターに効果あり?やり方も!
こちらは日付を書いていないのですが、4、5、6回目あたりは追記です。(本当は追記した日付も記載した方が良いです)
追記かリライトか定義しづらい修正ケース
追記かリライトのどちらに該当するのか、それともどちらにも該当しないのか、グレーゾーンに入る修正したいケースをご紹介します。全て体験記事スタイルへの修正です。
1セクションにもならないような修正
新たな発見で読者に伝えたいのだけど、1セクションにするほどの情報量がない場合、既存のエピソード内に手を加えて、「※○○年○月追記」としてしまう場合もあります。
最新の事情と違う箇所が多すぎるがアクセスがある記事
古い記事になってくると、最新の情報と違った部分が増えてきます。
例えば、価格、キャンペーン情報、販売店舗情報といった、細かい情報です。
時系列に記載してるし、古い記事ということは読者にとっても明確なんだから、そのままにしておいていいじゃないか、と思うかもしれません。
ただ、そんな記事にある程度アクセスが集まっていたら、やはり何かしら対処したくなります。
この場合、全ての情報を最新化することは諦めます。その代わり記事の冒頭部分で、
本記事は執筆時時点の情報をもとのに記載しているので、細かい情報は公式サイトなどでご確認ください。しかし、商品の使い勝手などの評価は現時点も変わらないため参考にしてみてください。
といった注意書きを入れます。これだけでも、読者にとってはだいぶ親切になります。
次の記事にそのような修正をしています。
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最新の事情と違う箇所が多すぎるが収益がある記事
厄介なのは最新の情報と違った部分が多いのに、アクセスどころか収益が伸びている記事です。
これはお金が関わるので最新化を諦めるべきではありません。
その場合は、細かい情報を最新化しつつも、体験自体は古い体験である、ということを伝える必要があります。体験自体も最近したものとするのは、私は誠実ではないと考えているためです。読者もそのような姿勢はどこかで見抜くはずです。
追記は体験記事、リライトは思想やノウハウ記事というような区分けをしましたが、これは体験記事のリライトになります。
この方法は言語化するのが難しいので、一つ例をお見せします。次の記事は別に収益は上がっていませんが、サンプルとして最新化しました。
さいごに
追記は読者の問題解決に貢献しSEOにも有効ということと、具体的な追記のやり方についてもご説明しました。読んで頂けたらお分かりかと思いますが、追記は読者に対して誠実な方法です。そして、誠実さがブログの成果を上げるためにも重要ということがお伝えできたら幸いです。
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