アフィリエイト

ブログを書いて悪口と思われ名誉毀損で訴えられないために

商品やサービスを紹介するようなブログを書いていると、それらの良いところだけでなくデメリットにもきちんとフォーカスするようになります。するとそれらを販売や運営をしている会社の方が思わぬ解釈をしてしまい、最悪の場合、名誉毀損で訴えられるリスクがあります。そのようなリスクを予防するために意識すべきことをご説明します。

ヨイショしかないなか批判を書くとSEO的に有利

アフィリエイトの目的の記事が多いので、世の中には商品やサービスをべた褒めして売ろうとしている記事が多いです。そんな中、その商品やサービスの批判を思いっきりすると、検索結果の中で目立つのでたくさんクリックされて結果的に上位表示するようになります。

不思議なことに批判していても、多くの読者は買ってくれるので、次の記事などで私はレビュー記事ではきちんとデメリットを書こうと勧めています。

記事構成が全て!ブログアフィリエイトで売れるレビュー記事の書き方!ブログアフィリエイトで売れるレビュー記事の書き方のコツをお伝えします。レビュー記事には鉄板の記事構成があり、その「型」さえ覚えればサクサ...

何度かお怒りになった担当者様から削除依頼を受ける

しかし、企業側には自分達の商品やサービスに関する調査で、定期的に検索して確認している人もいるようです。

何度か少しお怒りになった担当者さんから問い合わせフォームから、記事を削除するように依頼がありました。削除しないと法的な措置を検討するとのことでした。

私としては、悪口を書いているわけではなく、素直に商品やサービスを使った感想を書いていただけのつもりでした。しかもデメリットと同じくらいの分量で、きちんとメリットも書いていました。

法的根拠は基本的に名誉毀損

あまり法律は詳しくないのですが、企業側が持ち出してくる法的根拠は「名誉毀損」です。名誉毀損は刑法にも民法にも定められています。

刑法 第230条
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀き損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金に処する。

民法 第723条
他人の名誉を毀損した者に対しては、裁判所は、被害者の請求により、損害賠償に代えて、又は損害賠償とともに、名誉を回復するのに適当な処分を命ずることができる。

実際に訴えられても100%有罪になったり損害賠償が発生したりするわけではありませんが、裁判でどう反論するかを考えるよりも、訴えられないようにしておくことが重要です。

ちなみに、日本では名誉毀損に関しては、訴える側が有利な作りになっています。というのは、訴えられた側に無罪を証明する義務が発生するためです。訴えられてしまうと、明らかに無罪だとこちらは思っていても、裁判所に行ったり高い弁護士費用などの色々な負担が発生してしまいます。

アメリカなどでは、SLAPP訴訟と呼ばれますが、以前は名誉毀損の法律を悪用して適切な言論活動まで抑圧する訴訟が問題視されていました。しかし現在ではSLAPP訴訟を防止する仕組みできました。

しかし、日本ではそんな仕組みがないので、SLAPP訴訟し放題な現状があります。なので、日本で情報発信する方は、名誉毀損で訴えられないように注意する必要があります。

訴えられてしまうと、裁判所に年単位で足を運んだりする必要があるでかなり面倒です。負けてしまうと、損害賠償でお金を払うことになる可能性があります。なので、かなりの明確な意志と覚悟がある方以外は、裁判には持ち込まない方がいいです。

訴えられないようにするポイントをお伝えします。

小さいな会社や組織を追い詰めないように

大企業よりも小さな会社や組織の方が必死になってきます。

大企業の商品というのは、賛否両論があるのが当然で、批判にもある程度慣れています。

しかし、小さな会社や組織は、一つの商品やサービスがダメになったら死活問題という必死さがあります。悪い評判が広がったら一瞬で倒産してしまう恐れがあるのでしょう。

アフィリエイト広告を使っている企業というのはそれなりに大きい会社が多いですが、もし小さな会社の商品やサービスについて扱う場合は注意しましょう。

病院やクリニックや個人の飲食店、工務店なども組織としては小さいので注意しましょう。

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記事冒頭で敵じゃないアピールをしておく

誰もが知っているような会社の商品であればあまり気にしなくていいですが、そうでもない会社の商品やサービスのレビューをする場合、メリットだけ書けばいいかというとそれも読者に対してブロガーとしての責任を果たせていないことになってしまいます。

なので、ある程度はデメリットも書きますが、まず、企業の担当者の方が読むかもしれないという意識で書きましょう。担当者も人間ですので、ひどい言葉を使われたら感情的になってしまいます。

あとは、なるべく記事の早い段階で、

「結果的には買って大満足でした。」

といった私は敵ではなく全体的には肯定していますよ、というのを表明しておきましょう。

「結果的には買って大満足でした。ただ、少し改善できる点もあったので、それについてもご紹介しますね。」

という書き方をしておけば、デメリットが多少書いていても担当者の方は目をつむってくれると思います。

個人の感想であることをアピール

例えば、美容系の商品で体に塗るものを使っていて

「この商品を使うと肌がかぶれます。」

とだけ書くよりも

「私の体質と合わなかっただけかもしれませんが、私の場合は肌がかぶれてしまいました。」

という書き方のほうが良いです。

あくまで人によって違うということを前提の表現にしましょう。

問い合わせフォームは必ず設置

一番怖いのは、いきなり家に訴状が届くことです。

すると裁判開始です。

なので、相手が訴える前に交渉の余地を残しておく必要があります。その窓口である問い合わせフォームを必ず設置しておきましょう。

削除ではなく内容の修正で納得してもらう

企業側からクレームが来る場合、大抵は感情的になり、すぐに削除しろ、という要望が来ます。

しかし、こちらとしては、せっかく書いた記事で、ある程度ページビューがある記事を簡単に削除したくはありませんよね。

なので、一度は交渉してみることがおすすめです。

「ご迷惑をおかけし大変申し訳ありません。

もしよろしければ、具体的に記事のどの部分が不適切かご教示頂けないでしょうか?

そこを修正して御社に迷惑をかけないような記事にさせて頂ければ幸いです。」

企業側も、自社の商品に触れている記事は、致命的な批判記事でなければ残しておきたいのが本音だと思うので、応じてくれる可能性は高いです。

修正すると批判的なテーストが弱まり、読者にとってはぬるい記事になってしまうでしょうが、削除するよりはましです。

とはいえ怖がり過ぎないで積極的に批評しよう

脅かすようなことを書いてきましたが、怖がり過ぎて表現を抑えてしまうのはよくありません。

あなたの率直な感想は必ず誰かのためになるので、その機会が失われてしまうのはもったいないです。

上述したポイントを抑えていれば大きな問題にはならないので、ぜひ積極的に発信していってください。