ブログの記事の最後の「まとめ」と呼ばれるセクションがありますよね。ここに何を書いていいか、どのような役割を持っているかをご説明しますね。特に絶対に欠かしてはならない「読者に寄り添う気持ち」についてだけでも是非ご覧ください。
もくじ
「まとめ」の4要素とは?
「まとめ」に書く要素としては、基本的に以下の4つでOKです。順番もこの通りです。
- 冒頭でした読者との約束の受け
- ポイントの箇条書き
- 読者に寄り添う気持ち
- 読者に次にして欲しいことの促し
2と4についてはどの解説記事にも書かれていますが、1と3についてはあまり言及されていません。実は1と3は2よりも重要です。これらを一つのセクション内に記載します。
「まとめ」はあくまで短く
一つのセクション内に記載すると言いましたが、複数のセクションになってしまうと、「まとめ」ではなくなってしまいます。基本的に「まとめ」には定義上、新しい情報は登場しないので、長くなることはないはずです。
短くって具体的に何文字以内?って気になるかもしれませんが、それは他のセクションとのバランスを見てもらえれば大丈夫です。「まとめ」だけ長くなるのはおかしいということです。
では、それぞれの要素について説明していきます。
1. 冒頭でした読者との約束の受け
「読者への約束」というフレーズは聞き馴染みがないと思います。
ブログ記事では、記事の冒頭で、例えば
この記事は〇〇と〇〇についてご説明します。
だったり、
この記事は〇〇を使ってみた感想を、主婦目線からお伝えします。
など、この記事は読者に対してどんな情報を提供する記事なのかを宣言をします。私はこれを「読者への約束」と読んでいます。
ここで約束したことを破って、別のテーマの話ばかりしていたりすると、読者はすぐに記事から離脱してしまい、最後まで読んでくれることはありません。そうするとSEO上の不利益を被ります。
「まとめ」の最初に、冒頭でした約束をしっかり果たしましたよ、ということを言ってあげます。これを私は、読者との約束の「受け」と読んでいます。それは冒頭で使ったフレーズをほぼそのまま使って構いません。先ほどの例の受けは、
この記事では〇〇と〇〇についてご説明しました。
この記事は〇〇を使ってみた感想を、主婦目線からお伝えしました。
などです。
これがあると、記事の最後に、読者は、あぁ、そういう目的の記事だったな、ということが思い出せます。また、記事に訪問したらいきなり目次から「まとめ」に飛ぶ読者もいるので、そういう読者にとっても、わかりやすいためです。
ちなみに、そもそも、冒頭でどんな約束をするべきか、というのは、その記事で狙っている検索キーワードの選定によって決まります。そのあたりは、次の記事をご覧ください。

2.ポイントの箇条書き
その記事で何を伝えたかったを簡潔にまとめる
まずよく言われている役割です。ブログの1記事というのは、長い記事だと1万字を超えて何セクションにも渡ります。そんな記事を最後まで読んだ読者は、「まとめ」がないと、結局何が言いたかったのかわかりません。
なので、最後のセクションで簡潔に筆者のあなたが言いたかったことをまとめて伝えてあげるのです。大抵は箇条書きを使って重要なポイントをピックアップして伝えます。
レビュー記事の場合はメリット・デメリット
商品やサービスの体験したレビュー記事の場合は、その商品やサービスのメリットデメリットをそれぞれ箇条書きにしてまとめます。以下の記事でも説明しましたが、特にデメリットについては読者が最も知りたいことなので、しっかり記載します。

結論を冒頭に持ってきた場合は不要
他の方の解説記事には、「読者に記憶の定着を促したり理解を深めてらうため」ということで、この部分を重視しているものがありました。
しかし、そういう態度は、場合によっては、ちょっとおこがましくなる可能性があります。
何かの専門家などが教科書のような記事を書く場合は、そのような態度で「まとめ」を使うのは良いかもしれません。
しかし、ブログというのは基本的に、筆者であるあなたの個人的な体験を伝える記事の方が多いのではないでしょうか。
それなのに「記憶の定着を促す」「理解を深める」という態度は上から目線になりかねません。
ただ、個人的な体験を伝える記事で、「まとめ」に「ポイントの箇条書き」を使ってはいけないわけではありません。どんな場合に不要かというと、結論を冒頭に持ってきた場合です。
私の場合は、ライバル記事によっては結論を冒頭に持ってくることがあります。その場合、この記事で伝えたいことを、箇条書きにして冒頭に書いてしまいます。なので、「まとめ」にも「ポイントの箇条書き」があると、1記事内に2回も登場することになります。
また、見出しの文言によっては目次が既に要点になっていることもあります。その場合、1記事内に3回も登場するとも言えます。
2回以上出てくると、読者によってはしつこいと思う可能性がありますし、プロっぽさが出過ぎてしまいます。どこか売り込み臭い記事は読者に敬遠されて、SEO的にも不利益を被ります。やはり、なるべく自然な記事が読者に好まれます。
記事の最後にポイントを思い出して欲しい場合は、「冒頭にポイントをまとめてるので、気になる方は戻ってご覧になってくださいね」と書くのもアリです。
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ボリュームが少ない記事は不要
記事の中には2,000字以内で終わってしまうものもあります。そういう記事はまとめる必要性は特にありません。
ボリュームが少ないと言うことは、論理構成が複雑ではないので、読者が要点を把握できないということがないためです。
不要な場合は文言を「さいごに」にする
結論を冒頭に持ってきた場合やボリュームが少ない場合、「ポイントの箇条書き」がないので、「まとめ」で別にまとめている訳ではありません。
なので、見出しの文言を「まとめ」にするのも変なので、私の場合「さいごに」にします。そして、「冒頭でした読者との約束の受け」と「読者に寄り添う気持ち」と「読者に次にして欲しいことの促し」のみ記載します。
3.読者に寄り添う気持ち
「まとめ」というのは記事の最後にあります。なので、ここまで読んでくれた読者とお別れする可能性が高いです。もちろん、別の記事を読んでくれる可能性もありますが、体裁としてはお別れをする場所でしょう。多くの有名ブロガーも記事の最後に「そんじゃーね」などのお別れのフレーズを常用していることからもわかります。
お別れする時には、気持ちを伝えるのが人間として自然な行為です。極端な例ですが、空港でお別れする2人は、目に涙を溜めながら、気持ちを伝え合っているはずです。
なので、その記事を読んでいる読者がそもそもどんな問題を抱えているかに立ち戻り、それに寄り添う気持ちを示します。
例えば、英会話教材のレビュー記事を読んでいる読者に対しては、
「少しずつかもしれませんが、根気強く続ければ、きっと上達しますよ。一緒に頑張りましょう!」
など、一言二言で良いので、寄り添う気持ちを伝えましょう。ここで「ポイントの箇条書き」の中の最重要なポイントについて触れたりするのもありです。
そもそも、友達や同僚に何かを対面で伝える時って、気持ちも伝えますよね。それと同じです。ネット越しになっても、そこは変えないようにしましょう。
ちなみに、読者に寄り添う気持ちはこの部分を書く時だけでなく、記事の始まりから終わりまでその気持ちを持ちながら書きましょう。それで書くべき事、書くべきでない事が自然とわかります。
なお、その記事を読んでいる読者がそもそもどんな問題を抱えているかは、狙っている検索キーワードに立ち返る必要があります。その辺りも先ほど紹介したキーワード選定の記事が参考になります。
AIが隆盛している昨今、AIが生成した記事に差をつけるのはあなたの気持ち、つまり感情です。そのあたりは、以下で詳しく説明しています。

4.次に読者にしてほしい行動を促す
ここは一般的にCTA「Call To Action(行動喚起)」と呼ばれるものです。これはいくつか種類がありますが、あなたが優先したいものから先に記載するのがおすすめです。
アフィリエイトや申込フォーム
アフィリエイトであれば、アフィリエイトリンクを紹介します。ご自身の商品やサービスの購入に繋げたい場合は、LPや申込フォームへのリンクを紹介します。
商品レビュー記事であれば、基本的にアフィリエイトリンクになることが多いでしょう。一つの商品が様々なサイトで販売されている場合は、以下のツールなどを使ってすっきり綺麗に表示されるようにしましょう。
こちらの導入方法は次の記事で説明しています。

先ほどのレビュー記事の書き方の記事でも説明しましたが、リンクを紹介する直前の文言で強く売り込まないように注意しましょう。あくまでサラッと紹介するだけにしましょう。
別の記事への誘導
あなたのブログ内の別の記事への内部リンクを貼ります。
記事を読んでいる読者の問題の解決に役立ちそうな記事が他にあれば、ここで紹介します。ここも読者が使っている検索キーワードに立ち返り、そこからなるべく外れない記事を紹介します。別記事を読んでもらって、読者の問題解決に貢献できれば、SEOでの評価が上がる可能性が高まります。それについては以下で詳しく説明しています。

「アフィリエイトや申込フォーム」と「別の記事への誘導」が両方あっても構いません。さらに、それぞれが複数あっても問題ありません。複数ある場合は、優先するものを先にします。
ここは既に寄り添う気持ちも伝えた後で、読者からの信頼もある程度得ている段階なので、多少しつこく色々紹介しても問題はありません。ただ、無関係なものを紹介すると、サイトから離脱する可能性が高まるので、バランスは必要です。
SNSや他のメディアでのシェア
SNSでシェアしてもらったり、読者自身のブログからリンクしてもらえたりすると、さらなる読者の流入が望めます。なので、記事の最後の最後でお願いするのはアリです。
もちろん、商品の購入や別記事への移動よりも、こちらを優先するならば、それよりも前に記載してもOKです。
以上で「まとめ」の要素をそれぞれご説明しました。
「いかがでしたでしょうか?」はアリ!
「まとめ」の一番最初に
いかがでしたでしょうか?
というフレーズを書く記事が一時期定番化し、そして今は「上から目線だ」「自己満っぽい」という理由で一部のブロガーなどから批判を受けていてあまり使われなくなっています。
個人的には、読者はどっちでもいいと感じていると思うので、無理に禁止する必要もないです。
職場とかにも、こういう口癖の人っていません?プレゼンや商談の最後で「いかがでしたでしょうか?」みたいに言う人。別に気にならないですよね。
あまり細かいことは気にせずに、あなたの気持ちが乗る言葉を使いましょう。ブログの文体や口調については以下で詳しく説明しています。

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見出しの文言にプラスアルファは不要
上述したような「読者の記憶や理解を促進するため」や「SEO上もったいないので」とかの理由で、「まとめ」の見出しの文言を
「まとめ:読者へ寄り添う気持ちが超重要!」
みたいに、プラスアルファの文言を付与しよう、と言う記事があります。
私はこれはしつこいと考えます。
最重要なことは記事タイトルに入れますし、入れなくても、どこかで強調済みのはずです。
そもそも、ぱっと見で、「まとめ」なのか一つのセクションなのかの見分けがつかなくなり、記事がしまらなくなります。
SEO的に有利ということもないです。狙う検索キーワードは記事のタイトルに入っていれば十分で、あとは読者の問題解決の貢献度の方が重要だからです。次の記事でSEOの仕組みを解説しています。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブログ記事の「まとめ」のセクションの書き方や役割についてご説明しました。軽視されがちな、読者へ寄り添う気持ちについてもご理解頂けたら幸いです。ポイントをまとめます。
- 冒頭でした読者への約束を受ける
- ポイントを箇条書きにする
- 読者に寄り添う気持ちを必ず添える
- 読者に次にして欲しいことを促す
- あなたの気持ちが乗る言葉遣いでOK
とまあ、色々書きましたが、読者に寄り添う気持ちを忘れずに、あなたの気持ちが乗る言葉遣いで書けば、必ず良いまとめになりますよ!参考にしてみてください。
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