テックブログを書き始めて4年経ちますが、先日ある記事がはてなでホッテントリ入りして1日で755PVを出したりなど、ある程度PVを稼ぐためのコツや心構えがわかってきたのでご紹介します。
ちなみにホッテントリ入りした記事はこちらです。
Ruby on RailsというWEBアプリを作るためのフレームワークの入門教材をまとめた記事です。具体的にホッテントリ入りしてPVが伸びていく経緯は下の記事で分析したのでここでは深くつっこみませんが、このような技術ブログを書くにあたって気をつけている点をご紹介していきます。
もくじ
何か問題を解決する度に記事を書く
エンジニアであれば、あなたは日々技術的な問題にぶつかり、そして見事に解決策をみつけて乗り切っているはずです。
あなたがぶち当たった問題は、大抵あなたと同じようなことをしている他の人もぶちあたります。ということは、その問題の解決策には多かれ少なかれ需要があるのです。あなたは唯一無二の存在ではないのです。(エンジニアという仕事の中では)
その解決策をどのようにみつけたかというと、Google検索、書籍、人から聞く、ひらめき、などいろいろとあると思いますが、その時点でその記事を書けるのはあなたしかいないということを覚えておいてください。
よく誤解されるのですが、テックブログは上級者じゃないと書けないと思っている方が多いですが、むしろ上級者はわかりやすいテックブログを書くことができません。
もちろん上級者も日々問題にぶつかっていますが、もっとハイレベルな問題です。入門者がぶつかるような問題は問題として感じることができないのです。
そして、WEB上でPVを稼げるコンテンツというのはハイレベルな記事よりも圧倒的に入門レベルの記事なのです。
この方法で書いた記事は当ブログでいうとつぎの記事とかです。
Bourbon NeatやMiddlemanは使っている人は少ないと思いますが、記事のレベルとしては入門者がハマるような問題です。
始めは慣れるために解決したこと全てを記事にすることをお勧めしていますが、効率良くPVを稼ぎたい方は、「供給が無いもの」だけにしてもいいと思います。
WEB上に解決策を提示しているページが無かったり、複数ページを見て情報を統合しないと解決策にならないようなものです。
つまり、一度検索してみて、既に全く同じ問題で全く同じ解決策を書いているページがある場合は、あなたの方がよほどわかりやすく書ける自信がないとあまり書いても意味がないです。(もちろん記憶の定着などには役立ちますよ)
ただ、よくあるのが複数の記事を見ないと解決できなかったりする状況です。そういう場合は、それをあなたの記事を一つ見れば解決できるようにしてあげておくと、読む人にも親切だし、Googleからの評価も高まります。
あと、自分がぶつかった問題がニッチすぎる(検索する人数が少ない)と思うことがあるかもしれません。1日に1PVしかないようなものですね。でも、このようなニッチなキーワード(SEO用語的にはロングテイルキーワード)の記事を10記事作れば、1日に10PVなります。すると、不思議とGoogleさんはドメインの評価をあげてくれて、ビッグキーワード(検索回数の多いキーワード)でも上位表示させてくれるようになってきます。なので、ニッチすぎるなと思うような記事でもどんどん書いていきましょう。
そして、Tipsですが、少し時間が経って、忘れてしまってまた同じ問題にぶつかることがあります。そのときに以前書いたブログを見ながら作業して、うまく解決できるかやってみると、きちんといい記事になっているかテストすることができるのでオススメです。わかりにくいところがあれば修正しましょう。
1〜2年前の自分に向けて書く
「何か問題を解決する度に記事を書く」ケースではあまり意識しなくていいですが、私が最初に紹介したRuby on Railsの入門教材のまとめ記事のような、能動的にアウトプットしていくような記事を書く場合はこの方法がおすすめです。
つまり特に問題を解決したタイミングではないのですが、日々の仕事や勉強で得たことを、それを知らない人に教えてあげるような記事を書く場合です。
「何か問題を解決する度に記事を書く」ケースよりも、書く際のエネルギーは必要ですが、爆発的にPVを稼げる可能性があります。
具体的なやり方は、1〜2年前はやっていなかったけど、今はやっていることを想像してください。
いろいろでてくると思いますが、自分の場合は「Railsやってなかったなー。」というのが出てきました。その自分に対して、Railsを効率良く勉強するにはどうすればいいか、というのを教えてあげる感覚で書くのです。
実は5年10年Railsをやっている上級者はこの手の記事を書くのが苦手だったりします。大体どんな教材で学習したか忘れているし、覚えていたとしても最新の教材じゃないからです。
実は本記事(テックブログの書き方)も1〜2年前の、わけもわからずブログを書いていた自分に向けて書いています。
1〜2年前のあなたのような状態の人が世の中にはたくさんいるのです。そういう人が、その時あなたが検索したのと同じようなキーワードで検索しています。
なので、日々の自分が検索したキーワードはどこかに保存しておくことをお勧めしています。一定期間経ってそれを見返すと、「知らない人がどのような言葉で検索するか」が見えてくるはずです。
下のGoogleの機能を有効にすると自分が検索したワードが履歴として保存されるようになります。
ただ、Googleだけだと心配だという方はブラウザのプラグインなどでもいろいろと保存する方法はあると思うので探してみてください。
人間が検索する言葉を意識する
記事を書き出す前に、どのような言葉で検索されそうか、というのをイメージします。
エンジニアの人が拘るのが、技術用語は必ず決まった書き方でないとダメ、という点です。例えば、 「Rails」は「rails」じゃだめとか、「CakePHP」は「cake php」じゃだめ、とか。あと、カタカナはだめとか。
実際人間はいろんな書き方で検索していたりします。例えば、「Amazon」よりも「アマゾン」で検索する人の方が多いです。
ですが、エンジニアの方はこの辺りは一辺倒すぎるので、もう少し分散させてみてもいいと思います。
また、同じ意味を表す言葉でも、何通りかの言い方がある場合も注意が必要です。例えば、この記事のタイトルの中に、「テックブログ」という言葉があると思います。
自分は最初「技術ブログ」という言葉にしようか迷いました。ですが、Googleトレンドでそれぞれ検索して比べてみて、今後は「テックブログ」の方が検索需要が大きくなりそうだとわかったため、タイトルにはこちらを選択しています。
とはいえ、本文中には「技術ブログ」という言葉も散りばめていて、どちらも検索されるようにはしています。優先度が高い方をタイトルにしましょう。
お勧めしないのが、「テックブログ(技術ブログ)」などのように無理やりどちらも、タイトルに入れ込もうとすることです。やはり、読んでいるのは人です。人が読みやすいようにするのが何より大事です。
また、通常検索するとき、一つの言葉だけではなく複数の言葉で検索することが多いと思います。どのような言葉でセットで検索されているか、調べてみましょう。
方法はGoogleの検索ボックスで途中まで入力すると表示してくれるサジェストキーワードや、検索結果ページの虫眼鏡キーワードなどもありますが、簡単なのはGood keywordというサイトです。
自分はこのサイトで「テックブログ」と検索してみると、セットで「書き方」という言葉でも検索されていることがわかりました。
最初、本記事のタイトルには「書くコツ」を使おうかと思っていたのですが、「書き方」のほうが一般的な検索ワードだということがわかり、こちらを採用しました。
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技術選定をしたら比較記事を書く
エンジニアは迷うことが多いです。同じような技術があった場合、「どちらを使おうか」と毎日のように悩んでいるのではないでしょうか。
そのようななか下した判断というのは非常にエネルギーがかかっています。そして、誰しもそのエネルギーはかけたくありません。
先人が判断を下した経緯をみる事で、このエネルギー消費が緩和された経験は誰しもあるのではないでしょうか。
なので、何か技術選定をした際には、必ず迷った技術との比較記事を判断根拠を明記して書いてあげましょう。安定したPVを稼ぐ記事になります。
自分のブログでいうと例えばつぎの記事ですね。
日頃から初心者に教えてあげる
日頃から初心者の方に教える機会などがあると、どんなことでつまづくのかというのが非常によく見えてきます。
下の記事で紹介しているように、毎月Railsのもくもく勉強会をしているのですが、先日あぁ最初の環境構築大変だったなーというのを思い出しました。RailsってRuby入れたりの環境づくりが意外にハマりどころだったりして、そこで挫折しちゃう人もいるんですよね。
そういった機会が結構ブログのネタになったりもしています。下の記事なんかは、初心者の方が悩んでいたのを私が一緒になって解決したときの記事ですね。地味ですが意外とPVあります。
テックブログでPVが上がると何がいいの?
人は教えることで自ら学びます。テックブログを書く習慣ができ、記憶への定着率は圧倒的に高まったと思います。
では、PVが上がると何がいいのでしょうか。
自己ブランディングになる
自分は顔出しはしていませんが、知人で同じようにテックブログをやっていて顔出しをしている人は、勉強会で会う人とかに「ブログにお世話になってます。」ってよく声かけられるっていってましたね。
なので、就職、転職活動、受託の営業活動などにも有効になってくるのは明らかです。
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アフィリエイトでお小遣いになる
自分の場合は、時々技術書を紹介などしています。技術ブログは、芸能やゲームなどのジャンルに比べるとPVは全然少ないですが、多少のお小遣いにはなります。
技術書もKindleで買われたりすると、報酬率が8%もあるので、例えば2,000円のものが一つ売れる度に、160円入ってきたりします。
(もちろん自分が使って良いと思ったものをオススメしています。)
また、同じサイトで物販アフィリエイトをるのもありだと思います。
やったことがある人はわかると思いますが、通常のアフィリエイトサイトだと、ハテブがついたりTweetされることなんてありません。ですが、技術ブログは結構ハテブやTweetされます。するとそのドメインがSEO的に強くなっていくので、物販もやりやすくなります。
まとめ
いかがでしたかね?まとめるとこんな感じです。
- 何か問題を解決する度に記事を書く
- 1〜2年前の自分に向けて書く
- 人間が検索する言葉を意識する
- 技術選定をしたら比較記事を書く
- 日頃から初心者に教えてあげる
ぜひぜひテックブログを通してあなたの後輩たちにあなたが学んだことを教えてあげてくださいね。わかりやすく教えてあげることは、この業界、また社会にとっても非常に貢献することになります。
そして、しつこいようで恐縮ですが、次のことを忘れないでくださいね。
その時点でその記事を書けるのはあなたしかいない。